超面白いオススメのライトノベルランキング––ベスト120(多っ!)

2016年10月4日火曜日

オススメラノベランキング120

t f B! P L

絞りに絞ってこの数です。……僕の豊富な読書量が窺い知れるというものですね(どゃぁ……)。

あっ、石投げないで(;^ω^)💦冗談だから💦

ジャンルは特に絞っていません。

よかったら、最後まで目を通してやってください。

それでは、どーぞ!!

第120位 たま高社交ダンス部へようこそ/三萩 せんや



食べ物に釣られ思いがけず「社交ダンス部」に入部してしまった雪也だったが、個性的な3人の女子部員のおかげで、だんだんと社交ダンスの楽しさにのめりこんでいく―!そんな矢先、部活の統廃合を賭け競技会に出ることになった雪也は、部内で唯一苦手なクールビューティー・璃子と組み、競技ダンス部と対決することになってしまい…!?読めば心が踊りだす!ダンス×ラブコメの青春グラフィティ開幕!!内容(「BOOK」データベースより)
社交ダンスの経験はないけど(誰だ言われなくてもわかるワwって言った奴)楽しく読めた。マイナーな部活だが、ストーリーは王道。

第119位 飽くなき欲の秘蹟/小山 恭平


もしかしてお姉さん、異能持ちですか?
僕――世杉見識は目を放すとすぐサボる、意識の低いアルバイトである。自慢することではない。バイト開始当初は、「能転売業なんてうさんくさ過ぎる、すぐに逃げよう」なんて思っていたけど、異能関係者は変わっている人が多くて、ちょっと楽しいと感じている。異能というのは――超能力とか秘蹟とか、そんな呼ばれ方をする、とにかく不思議な力のことだ。それは人の願いと共に現れ、いつのまにか消えていく、一時の奇跡である。そう稀少なものでもないが、誰もが自由に手にできるわけではない。だから、持たない者は皆こう言う――自分も欲しい。欲しいと思う人がいるのなら、そこにビジネスチャンスは生まれる。異能を売りたい人と、異能が欲しい人を結ぶお仕事――異能転売業はこうして成立した。僕の働く秘蹟商会もそんな異能転売業社の一つである。店舗は埼玉の片隅にある古い建物。働いているのは店長とアルバイトの僕二人だけ。まだまだ規模は小さいが、明日の成功を夢見て僕らは日夜奮闘している。
「さてと・・・・・・ポンコツかわいい店長のために、異能力保有者を捜しに行きますか」内容(「BOOK」データベースより)
紹介分は笑えるが、内容は「人の欲求」や「人間関係」をテーマに描かれ、それがなかなかにエグイ。最後はウルッとくる泣ける作品。というか泣いた。こういう泣き方するの好きだなー(どうでもいい自分語り)

第118位 宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た!/松屋大好


四之村を知っている人は少ない。ネットで検索をしても、まずヒットしない。まるで意図的に隠ぺいされているように。ぼくが母の都合でこの村に引っ越してきて、初めてその理由がわかった気がする。あまりにも独特なのだ。現代科学から百年は進んでいる数学理論が、高校の中間テストに出るのだから。探偵部の部長ハコさんは言う。この村の人間は宇宙人なのよ、と。この美人な先輩が言うことが、あながち笑えないと気づいたときにはすでに遅い。ぼくはいやおうなくこの村のすごさを思い知るのだった。超古代ミステリからオカルトまで、なんでもござれの村へようこそ!内容(「BOOK」データベースより)
グロイ系ミステリー……かな? ヒロインが全裸で大根を切るシーンが素敵。どういうことだ。

第117位 僕は友達が少ない/平坂 読


学校で浮いている羽瀬川小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。「もしかして幽霊とか見える人?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」「(駄目だこいつ…)」小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて―。みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生。内容(「BOOK」データベースより)
タイトルが秀逸。ネットでやたら侮蔑のために挙げられてるけど、あれは絵師さんと綿密な打ち合わせの上で構成されたものだよ。だって面白いもの。ライトノベルという媒体をうまく生かした表現方法だと思う。ぼっちラノベというジャンルの開拓作品。

第116位 血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン/内藤 泰弘,秋田 禎信


「それで、どっちが私のパパ?」レオとザップの前に現れた少女。彼女の一言が、この世界の未来を賭けた戦いのはじまりだった。秘密結社ライブラの語られざる物語、ノベライズ!!内容(「BOOK」データベースより)
内藤 泰弘氏の漫画『血界戦線』を秋田禎信氏がノベライズした作品。アニメでしか見たことなかったが、面白かった。軽妙な……というか糞ふざけた軽口がツボでした。

第115位 スクールポーカーウォーズ/維羽 裕介


勝負直前で逃げ出した過去を持つ浦原は、謎の転入生・江頭と出会う。彼女にはどうしても伝説のポーカー倶楽部を倒したい理由があった…。集まったのは、ポーカー未経験者の柳、不良の赤村、そして人食い鬼!?0.1%でも高い勝率を求め、少年少女達の熱い戦いが始まる。今、最も面白い頭脳スポーツ、テキサス・ホールデム!知的エンタメ青春小説!!内容(「BOOK」データベースより)
またもマニアックな部活もの。読んだ後はテキサス・ホールデムをやりたくなること間違いなし!俺友達いない一生やる機会ないこと間違いなし( ´艸`)!!……orz

第114位 猫にはなれないご職業/竹林 七草

『吾輩は猫又である。化け猫などとは一緒にしないで欲しい』吾輩が暮らすのは代々、陰陽師として名を馳せた藤里家。その末裔は女子高生の桜子なのだが…吾輩たちが隠していることもあって本人は陰陽師について、何も知らないのだ。当然、吾輩が人語を話せることもな。ある日、桜子の祖母・春子が寿命で亡くなったことをきっかけに、彼女が封印した妖異が解き放たれてしまった。このままでは桜子が危険にさらされてしまう!春子もおらん今、もう吾輩が守るしかなかろう。絶対に守り抜いてみせようぞ!内容(「BOOK」データベースより)
一人称小説で、その語り手が猫又。桜子を見守る描写が微笑ましかったり切なかったりで凄くいい。投稿時のタイトルは「吾輩は猫又である」だったんだけど、このタイトルの方がキャッチーでよくないかな? 言わずもがな夏目漱石の「吾輩は猫である」をもじったタイトル。どうして変えたんだろ?……面白かったからいっか!

第113位 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金/鳳乃 一真


「八真重護、その方は島流しの刑に処す」てな具合に親父に勘当された俺が向かったのは、太平洋の人工学園島。そこで待ち受けていたのは極貧学生生活と、借りた激安アパートに取り憑いた美少女の霊だった! プリンとネトゲ三昧のニート地縛霊・龍ヶ嬢七々々様、なんと生前はこの島の天才学生集団GREAT7の中心人物だったというが、ともかくラブラブ同棲生活の始まり!? と思いきやこの奇妙な出会いから俺は島の各所に埋蔵された“七々々コレクション”なる宝物の争奪戦に巻き込まれていく!! 内容(「BOOK」データベースより)
巻を追うごとに面白くなっていく作品という印象。世界観が広大だから仕方ないともいえる。俺が言いたいのは、数年ぶりに大賞を出したファミ通文庫の目は狂っていなかった!!、ということ。

第112位 下ネタという概念の存在しない退屈な世界/赤城 大空

「お○んぽおお!」少女は叫びながら、駅の構内を走り出した。その瞬間、僕はすっころんだ。16年前の「公序良俗健全育成法」成立により、日本から性的な言葉が喪われた時代。憧れの先輩・アンナが生徒会長を務める国内有数の風紀優良校に入学した奥間狸吉は、“雪原の青”と名乗るペロリストに弱みを握られ、下ネタテロ組織「SOX」のメンバーとなってしまった…!そこはプリズン?それとも、ハーレム? ノンストップハイテンションYトークコメディ。内容(「BOOK」データベースより)
表紙のインパクト凄すぎる。それに反して、内容はコメディ中心ながらも意外と真面目なテーマを展開していて、そのギャップがいい……と言えなくも……ない。いや、やっぱりこれ下ネタ一色の変態小説だわ。…………お●んぽおおおおおおおぉ!!

第111位 遙か凍土のカナン/芝村 裕吏

公女オレーナに協力し、極東にコサック国家を建設せよ。日露戦争屈指の激戦・黒溝台の会戦で負傷した新田良造。帰国後、彼にもたらされたのは、不可解な叙勲と、可憐なコサックの公女だった……。広大なユーラシア大陸を舞台に、大日本帝国の勇敢なる騎兵大尉にして、“一人目のアラタ”新田良造の戦いが始まる──。凍土の英雄譚、ここに開幕!内容(「BOOK」データベースより)
時代小説かってくらい時代考証が緻密で正確。当時の生活の雰囲気にひたれる感覚が好き。ストーリーも面白いよ。ざっくりとした紹介でごめんよ。強いて印象に残ったシーンがあるとすればNTRがあることかな。ふふふ。

第110位 安達としまむら/入間 人間


体育館の二階。ここが私たちのお決まりの場所だ。今は授業中。当然、こんなとこで授業なんかやっていない。ここで、私としまむらは友達になった。好きなテレビ番組や料理のことを話したり、たまに卓球したり。友情なんてものを育んだ。頭を壁に当てたまま、私は小さく息を吐く。なんだろうこの気持ち。昨日、しまむらとキスをする夢を見た。別に私はそういうあれじゃないのだ。しまむらだってきっと違う。念を押すようだけど、私はそういうあれじゃない。ただ,しまむらが友達という言葉を聞いて、私を最初に思い浮かべてほしい。ただ、それだけ。日常を過ごす、女子高生な私としまむら。その関係が、少しだけ変わる日。内容(「BOOK」データベースより)
同性に対してこれほど強い好意をもつことがあるだろうか。しかも、少し特殊な感情だ。ちなみに俺はある。小学生のころ、凄く大好きな友達がいたんだが、その友達はクラス皆に好かれてて、他の友達と仲良さそうにしてると凄い嫉妬したりしたな……。アラサーの俺が言ってると思うと皆ぞっとするだろうが、安達はとっても可愛いよ。キャワワ( *´Д`*)(アラサーの発言)。

第109位 六花の勇者/山形 石雄


闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。内容(「BOOK」データベースより)
良質なダークファンタジー。謎が謎を呼ぶスリルな展開が素晴らしい。……あ、でもね、たまにネットで本格ミステリーとか書いてる人いるけど、これはホラーではあってもミステリーではないよ。トリックが魔法だから後付けでそれなら何でもありになっちゃうもの。やべ、面白いから紹介してるのに愚痴ってしまった。気分悪くした人いたら御免なさい。
……気を取り直して、「六花の勇者」オススメだよ。みんな、是非読んでみてね!!

第108位 アクセル・ワールド/川原 礫

どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。 彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分(アバター)を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。 季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。 少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。それは、中学内格差(スクールカースト)の最底辺である彼が、姫を護る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった――。内容(「BOOK」データベースより)
(現実の肥満人(ひまんびと)でこんな可愛らしいナリした奴いねえだろ)と思いながら読み進めたが、すっかりはまったのが僕です。なんでデブじゃなくて肥満人とかいう表現したかというと、俺もガリだからそういう表現好きじゃないんだ (・_☆)。

第107位 デート・ア・ライブ/橘 公司


四月一〇日。昨日で春休みが終わり、今日から学校という朝。可愛い妹に起こされ、五河士道は今日もいつも通りの日常が始まると思っていた。精霊と呼ばれる少女と出会うまでは―。突然の衝撃波とともに、跡形もなく、無くなった街並み。クレーターになった街の一角の、中心にその少女はいた。「―おまえも、私を殺しに来たんだろう?」世界を殺す災厄、正体不明の怪物と、世界から否定される少女を止める方法は二つ。殱滅か、対話。軍服に身を包んだ妹・琴里は士道に言う。「というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」「は、はあ…ッ!?」新世代ボーイ・ミーツ・ガール、登場。内容(「BOOK」データベースより)
コンセプトが好きです。著者のデビュー作が面白かったので、作者買いしたら後悔しなかったという作品。

第106位 ネクラ勇者は仲間が欲しい/羽根川 牧人


冒険者の最初の関門はパーティを組むこと。―って、それが出来れば苦労しねーよ!今宵も酒場で仲間を探すぼっち勇者のクラムだが、ネクラ故に上手く声も掛けられない。「尊いあたしがネクラさんの仲間作りに協力してあげる!」同じくぼっちのロリエルフ・ミーチカの助力を得るが…。「それなんてBL!?」「とりあえずひざまずいて~」「オレ様は何者にも縛られねェ」―気づけば邪教の腐女子僧侶、どS盗賊少女…と残念ぼっちの集まりに!?仲間を探して出会い系サイトにハマってみたり、邪教徒の儀式に飛び入りしてみたり、コンパに参加してみたり…。彼らは無事に仲間を作れるのか!?内容(「BOOK」データベースより)
ボッチとファンタジーの融合かなって予想で読み始めたんだけど、予想してた展開をことごとく裏切られた。もちろんいい意味で。長く続いてほしいと思っていた作品だったのに、二巻で完結してしまって悲しい。……ま、まあでも考えようによっては、さくっと読みたい人にとって手軽に手を出せるシリーズとも言える。

第105位 狼と香辛料/支倉 凍砂


行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが―。内容(「BOOK」データベースより)
とてもゆったりとした作品。あと、作者はこれ、相当行商についての勉強したんだろうなあ、と感じた。読んでる俺はなぜか頭が良くなったような気になってとても気分が良かった。何この感想。

第104位 失恋探偵ももせ/岬鷺宮


「恋はいつか終わります―」そんなことを言う後輩の千代田百瀬に巻き込まれ、野々村九十九は「失恋探偵」である彼女に手を貸す日々を送っていた。―失恋探偵。それはミステリ研究会の部室を根城にして行われる、学校非公認の探偵活動。その活動内容は「恋に破れた人のために失恋の真実を解き明かす」こと。学校内で囁かれる失恋探偵の噂に導かれ、それぞれに失恋の悩みを抱える依頼人たちが二人のもとを訪れて―。叶わぬ恋の謎を紐解く学園青春“失恋”ミステリ。内容(「BOOK」データベースより)
タイトルからミステリーものと考えてしまうが、内容は青春恋愛小説。ヒロインである百瀬(ももせ)のこじらせぶりが可愛かった。

第103位 烙印の紋章/杉原智則


かつて高度な知能を持った竜が支配し、魔素を利用した文明に支えられた世界。十年の間、戦争を繰り広げてきたメフィウスとガーベラは王族同士の政略結婚により、その長い戦いに終止符を打とうとしていた。幼い頃、戦争により故郷を追われ剣闘士となったオルバは、瓜ふたつの容姿をしていることから、婚礼を控えた、うつけと噂されるメフィウスの皇子とすり替わることになる。一方、勝気なガーベラの姫、ビリーナは皇子を籠絡して自国の利益を図ろうとひそかに決意する。そんな二人の婚礼の途中、何者かの襲撃があり―!?二人の思惑と和平の行方は?内容(「BOOK」データベースより)
ザ・王道ファンタジー。特筆する点は、主人公が王子と瓜二つの容姿をしているというところ。これ、元からじゃなくて悪い魔術師によって仮面で整形されたんだよ。そして、それを理解したうえで皇子を演じる。主人公の強かさに憧れます。

第102位 野崎まど劇場/野崎まど


死体を探しに行く検死官、対局にペットを連れてくるプロ棋士、勇者を何とかしたい魔王、若頭、サンダーファルコン、ビームサーベル、ライオン、うげげげと喋る牛、電撃文庫の妖精等、変態的(?)な登場人物たちが繰り広げる抱腹絶倒の物語の数々。内容(「BOOK」データベースより)
なんぞコレ(困惑)。こんな小説見たことない……というか、これって小説か!?
怖いもの見たさで手に取るのも一興の作品。小説かどうかはともかく、良質なエンターテイメント作品です。

第101位 はたらく魔王さま/和ヶ原 聡司


世界征服まであと一歩だった魔王サタンが、勇者に敗れてたどり着いた先は、異世界 『日本』 の東京・笹塚だった! そんな魔王が日本でできること。それはもちろん“世界征服!!”── ではなく、アルバイトをして生活費を稼ぐことで!? その頃、魔王を追って時空を越えた勇者エミリアもまた、テレアポとして日本の貨幣経済と戦っていた。そんな二人が東京で再会することになり──? 六畳一間のアパートを仮の魔王城に、今日も額に汗して働く魔王さまが繰り広げる、庶民派フリーター・ファンタジー登場!内容(「BOOK」データベースより)
本作での魔王は、世間でイメージされる魔王ではありません。行動や性格もだけど、世界観的な話ね。悪逆非道を行うようなイメージは、人間側の偏見という側面があったんだ。まあ、魔王軍という括りだと全く偏見ではないけどね(意味深)。

第100位 ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン/宇野朴人


隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その一角に、とある事情で嫌々、高等士官試験を受験しようとしている、一人の少年がいた。彼の名はイクタ。 戦争嫌いで怠け者で女好き。そんなイクタが、のちに名将とまで呼ばれる軍人になろうとは、誰も予想していなかった……。 戦乱渦巻く世界を、卓越した才で生き抜くイクタ。その波瀾万丈の半生を描く、壮大なファンタジー戦記、いよいよ開幕!内容(「BOOK」データベースより)
アルデラミンって何!?と思って調べてみたら、ケフェウス座アルファ星といって、ケフェウス座で最も明るい恒星の2等星らしい。地球だと、西暦7500年前後に天の北極に3度まで近づき、北極星になると予測されているらしい。なにか関係あるのかな?
ともあれ、本格戦記ファンタジーの骨太作品。重厚な戦記ファンタジーが見たい人は是非!

第99位 お伽鬼譚 亡者と鬼哭の怪異譚/竹林七草


"嘘吐き"から始まる血みどろの怪異。お伽話に込められた恐ろしい真実。"鬼"と"語り部"の末裔がタッグを組んで、お伽話から迷い出た魔を封じる!
「あなたは《鬼》よ」血の海に溺れる死体の前に佇んで高校生・如月和真に、長い黒髪の少女はそう言い放った。突然の殺人衝動、その後の曖昧な記憶…。朦朧とした意識の中で何が起こったのか全く分からない…。「俺が殺したんじゃない! 俺は《鬼》じゃない! 」……幼いころ祖父から聞いた《如月家は鬼の子孫》という伝承。己の血脈、自分の中の《鬼》を恐れていた和真。そしていま、大量の血を吐いて絶命する死亡事件が立て続けに起こり、犯人は自分ではないかという妄想に怯える。そんなある日、転校生がクラスに入ってきた。媛田愛鈴珠(ひめだありす)と名乗るその転校生は、あの忌まわしい夜、和真を《鬼》と呼んだ少女だった…。人喰い鬼の末裔である少年と語り部一族の少女が怪現象につながるお伽話を推理し、お伽話から抜け出た怪異を封じる異能バトルエンタテイメント・ホラー!内容(「BOOK」データベースより)
上記「猫にはなれないご職業」の著者の新作。前作と比べると圧倒的に増えているホラー成分。個人的にもっと話題になっていいと思う作品。この小説を話題にする人、俺の周りにはいない……って、俺の周りには親族しかいなかったわ!!ハハハ!!!……ははっ。

第98位 マルドゥック・スクランブル/冲方 丁


なぜ私なの?
賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットは爆炎にのまれた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル−09。この緊急法令で蘇ったバロットはシェルの犯罪を追うが、そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。内容(「BOOK」データベースより
日本SF大賞を受賞した作品。著者は、「天地明察」「十二人の死にたい子どもたち」
で直木賞候補に挙がった実績があり、その実力は折り紙付き。ウフコックは本作の癒し。ウフコックかわいいよウフコック。

第97位 FINAL FANTSY Ⅺ/はせがわ みやび


今日もまた、ひとりの少年が冒険者として旅立とうとしていた。彼の名はアルフレッド(アル)。未熟な戦士のアルが、ガルカ族の騎士と白魔道士の少女との運命的な出会いによって、この地にうごめく邪悪な影に導かれることになる…。人気のオンラインRPG『ファイナルファンタジー11』の世界〈ヴァナ・ディール〉を舞台に繰り広げられる壮大なドラマが、ファミ通文庫だけのオリジナルストーリーでここに登場。内容(「BOOK」データベースより)
FF11のノベライズ作品。ちなみにゲームはやってない。だってオンラインゲームだよ?俺クラスになると、ネット越しでもコミュ障を発揮するのだ……! FFは大好きなシリーズで、ふと書店で見かけ購入したのがきっかけ。大学生時代にドはまりしたノベライズ作品。もう一度言うがゲームのFF11はやってない。
FF好きには是非一度読んでほしい。

それと著者のはせがわびやび氏は、最近CMでもよく流れているグランブルーファンタジーのノベライズを現在手掛けられています。ノベライズには定評がある作家さんですから、間違いなく面白いと思うので、読んだことないけど無責任にオススメさせていただきます( ゚∀゚)!。


第96位 脱兎リベンジ/秀章


「気が散るから出てってくんない? "歩くギタースタンド"くん」軽音部のイケメン部長・志鷹に「音出し」を拒否され、物置部屋をギターの練習場所に選んだ兎田晃吉(うさぎだ・こうきち)。
電源がないので適当な歌詞を生音にのせ、ひとりテンションMAX!!ギターを思いっきりぶん回して、「ビシィィッ!」ポーズを取ったァ!……ところを、漫研の部長・兎毛成結奈(ともなり・ゆうな)に見られて滝汗。
原稿の持ち込みが上手くいかず落ち込んでいた兎毛成は、兎田の事情を聞き、漫研の部室を練習場所として使わせることにするが……。このふたりの出会いが、新しい才能を開花させる!叫べ!跳べ!いざリベンジ!!内容(「BOOK」データベースより)
スクールカースト底辺の主人公が奮闘する青春物語。胸がスカッとする爽快な作品。一応言っておくけど、主人公に親近感を覚えたからオススメしているわけではないよ!単純に主人公が好きになったからだよ!!(必死か)

第95位 ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海


この優しい物語をすべての働く人たちに
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける"すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー"内容(「BOOK」データベースより)
主人公に滅茶苦茶共感を覚えた。社会人の経験ないけど。いやでも、バイト経験はあるんだよ。あとは圧迫面接の経験も。働くのが嫌になる小説……ではなく!!素晴らしい人生応援ストーリー小説だよ。上に書いてあるけど、応援って言葉が一番しっくりくるんだよね。

第94位 ゴブリンスレイヤー/蝸牛くも


「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。そんな彼に振り回される女神官、感謝する受付嬢、彼を待つ幼馴染の牛飼娘。そんな中、彼の噂を聞き、森人(エルフ)の少女が依頼に現れた――。内容(「BOOK」データベースより)
ダークファンタジー。一風違うのは、敵がゴブリンだということ。この作品を読んで、世の中で一番怖いのは人間だって言葉が脳裏に浮かんだ。ゴブリンの醜悪な感じは、人間の醜い部分と共通していて読みごたえがありました。あと、主人公のゴブリンに対する憎悪と執着心凄い&恐い。

第93位 この恋と、その未来。/森橋ビンゴ


超理不尽な三人の姉の下、不遇な家庭生活を過ごしてきた松永四郎。その地獄から逃れるため、新設された全寮制の高校へと入学を決めた彼は、期待を胸に単身広島へ。知らない土地、耳慣れない言葉、そして何よりもあの姉達との不条理な日々から離れた高揚感に浸る四郎だったが、ルームメイトとなった織田未来は、複雑な心を持つ…女性!?四郎と未来、二人の奇妙な共同生活が始まる―。『東雲侑子』のコンビで贈る、ためらいと切なさの青春ストーリー。内容(「BOOK」データベースより)
性同一性障害が根底のテーマとして流れている恋愛小説。そういう方に取材したのかと思うほど、表現が自然で巧み。中身男の少女に性欲を感じてしまう主人公の描写もいい。背徳感を感じたい人にオススメの小説かも。

第92位 いでおろーぐ!/椎田十三


全ての恋愛は幻想である!? リア充爆発アンチラブコメ!
「恋愛を放棄せよ! すべての恋愛感情は幻想である! 」雪の降るクリスマスイブ、カップルだらけの渋谷。街の様子に僻易していた平凡な高校生・高砂は、雑踏に向かってそんなとんでもない演説をする少女に出会った。「我々、反恋愛主義青年同盟部は、すべての恋愛感情を否定する! 」彼女の正体は、同じクラスの目立たない少女、領家薫。演説に同調した高砂は「リア充爆発しろ! 」との想いを胸に、彼女が部長を務める"反恋愛主義青年同盟部"の活動に参加する。やがて集まった仲間とともに『バレンタイン粉砕闘争』への工作を着々と進めるのだが――!?「我々は2月14日、バレンタイン・デーを、粉砕する! 」そして今、ついにその日を迎える――!!
反恋愛主義青年同盟部……だと!? 詳しく話を聞かせてもらおうか……!
学生運動をモチーフにしたラブコメ。ヒロインちょろすぎ可愛い。こんなチョロインが現実にいたら世界はどれだけ幸福に包まれることか……!!

第91位 終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?/枯野瑛

“人間”は規格外の“獣”に蹂躙され、滅びた。たったひとり、数百年の眠りから覚めた青年ヴィレムを除いて。“人間”に代わり“獣”を倒しうるのは、“聖剣”と、それを扱う妖精兵のみ。戦いののち、“聖剣”は再利用されるが、力を使い果たした妖精兵たちは死んでゆく。「せめて、消えたくないじゃない。誰かに覚えててほしいじゃない。つながっててほしいじゃない」死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、儚くも輝ける日々。
序盤でネタバレしてる感。なのに、凄い面白いよこの小説。アニメ化も決まって波に乗っている作品。

第90位 エロマンガ先生/伏見つかさ


高校生兼ラノベ作家の俺・和泉マサムネには、引きこもりの妹がいる。和泉紗霧。一年前に妹になったあいつは、まったく部屋から出てこない。今日も床をドンドンして、俺に食事を用意させやがる。こんな関係『兄妹』じゃないぜ。なんとか自発的に部屋から出てきてもらいたい。俺たちは二人きりの『家族』なんだから―。俺の相棒・担当イラストレーターの『エロマンガ先生』は、すっげーえろい絵を描く頼りになるヤツだ。会ったことないし、たぶんキモオタだろうけど、いつも感謝してる!…のだが、衝撃の事実が俺を襲う。『エロマンガ先生』は、俺の妹だった!?
とりあえず俺は、主人公が高1ですでにライトノベル作家としてある程度の名声を得ていることに嫉妬した。醜い自分、再発見(ゝω・)v。引きこもり妹のあわやというシーンが面白かった。俺も気を付けないとな!!

第89位 ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?/聴猫芝居


ネトゲの女キャラに告白!→残念!ネカマでした☆そんな黒歴史を秘めた少年・英騎はある日、ネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!?と思いきや、ネトゲでの「嫁」になったアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかもリアルとネトゲの区別が付いていない…だと…!?「おはようルシアン!」って、や、やめて!ハズイから名前で呼ぶなっ!人前でもキャラ名を連呼し、ネトゲの旦那にべったべた。あまりに残念で危険な亜子を「更正」させるために、英騎はギルドの仲間たちと動き出して―残念で楽しい日常〓(ニアリーイコール)ネトゲライフが始まる!
アニメ化を果たした人気作品。主人公の、いかにも身近にいそうなリア充キャラ設定が秀逸。こういう人間が就活でも上手い事内定を取れるんだろうな、とだいぶ一般とはズレた感想を持った作品でした。

第88位 サクラダリセット/河野裕

「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」―世界を三日分巻き戻す能力をもっており、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが…。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。
ストレスなく読めて、読後感もスッキリ。ミステリー要素もあって素敵。物語の起伏は少ないのに、妙な凄みを作品に感じるのは作者の力量だろうなあ。


第87位 バカとテストと召喚獣/井上堅二


「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、組代表の雄二をたきつけ対クラス戦争を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けだった!?
ギャグ一直線な作品。章ごとの合間に挟まれる各登場人物のテスト解答ページが凄い好き。ギャグセンス抜群なので、とにかく笑いたい人に超オススメ。

第86位 俺の妹がこんなに可愛いわけがない/伏見つかさ


俺の妹・高坂桐乃は、茶髪にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で、身内の俺が言うのもなんだが、かなりの美人ときたもんだ。けれど、コイツは兄の俺を平気で見下してくるし、俺もそんな態度が気にくわないので、ここ数年まともに口なんか交わしちゃいない。よく男友達からは羨ましがられるが、キレイな妹がいても、いいことなんて一つもないと声を大にして言いたいね(少なくとも俺にとっては)!だが俺はある日、妹の秘密に関わる超特大の地雷を踏んでしまう。まさかあの妹から“人生相談”をされる羽目になるとは―。
ツンツン系ブラコン妹ヒロイン。ちょっと何言ってるかわからないかもしれないが、事実だ。最初はいがみ合うような感じの主人公の、妹桐野に対する思いを親にぶつけるシーンで、最終的にとんでもないカミングアウト(本音は嘘だが)するところは声出して笑わせてもらいました。

第85位 ソードアート・オンライン/川原礫


クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する―。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし―。
超超人気ライトノベル。現在のライトノベル界の王者といっても過言ではなかろう。王道をとことん貫いて、王道通りの面白さを読者に提供している。ところで自分は、作者がネットで本作を公開していたころから愛読していたが、まさかここまで人気が出ると当時は露ほども思っていなかった。この人はプロを目指さないのだろうかとは、常々思っていたんだけれども。結果はご覧のとおりですよ。最近ではハリウッドのドラマ化まで……どこまでいくんだろう、この作品。これからも追い続けていきたい作品です。

第84位 おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!/村上凛

高校入学をきっかけに、俺は「隠れオタク」になって、平和な学園生活を謳歌すること、そしてあわよくば、清楚で可愛らしい彼女を作ってリア充になると決めていた―はずなのに。全てはあいつ、恋ヶ崎桃のせいだ。ギャルで、横暴で、スイーツ(笑)、確かに可愛いけど、オタクになんか興味なさそうなあいつを、なんで俺がオタクになるための協力をすることになってんだよ!萌えアニメを見せれば、「ねえ、これいつ面白くなんの?」秋葉原に行けば、「うわっ何なの、このエロい絵とか…」最終的には「マジキモいありえないんだけど!」なおまえがオタクになれるわけねえだろ!あと俺とのあの約束はどうなったんだよ!
タイトルでの、主人公の提示案が全く等価交換になってないじゃねえか(笑)という思いから興味が湧いて手に取った本作。こんなギャルヒロインがいたら、付き合うとは言わずとも俺ももう少しましな青春が遅れただろうなあと思わせられた作品。……なんかさっきから俺の暗黒面が溢れ出ているような💦。とにかく面白いラブコメ小説です。

第83位 ヴぁんぷ!/成田良悟


“この世でいちばん吸血鬼らしくない吸血鬼”の物語。「親愛なる日本の紳士淑女諸君!月並な問い事で申し訳ないが―諸君は吸血鬼の存在を信じるかね?」「―失敬、名乗るのが遅れたようだ我が名はゲルハルト・フォン・バルシュタイン!このグローワース島を預かる、子爵の称号を賜りし吸血鬼!自己紹介代わりに、我が島で起こった一つの騒動について話をしようではないか!…まあ語らせてくれたまえ。暇なのだ」「君が私の話を信じるも信じぬも、私が人にあらざる存在という事は一目瞭然であろう?何しろ私の身体は―」。
これは作者買いです。俺、成田良悟さん大好きなんですよ。奇抜なキャラクターが織り成す、魅力的なストーリー。続刊待ってます。

第82位 オブザデッド・マニアックス/大樹連司


級友たちを襲う死者の群れ……ほくそ笑む僕
「最悪の学校、どうしようもない社会。ゾンビが現れてぶっ壊してくれればいいのに」
 現実を呪い、ゾンビ映画を観ることだけが生き甲斐のネクラ高校生・丈二。
しかし、臨海学校で訪れたとある島で、丈二たちは本物のゾンビパニックに遭遇することになる。
 ゾンビ映画マニアの知識とハッタリで、クラスメイトを救い皆から頼りにされることになった丈二はヒーロー気分に酔いしれるが、逃げ込んだショッピングモールで、とんでもない光景に出くわす。
 それは、ゾンビパニックに乗じて生徒たちを奴隷化し君臨した「女王」が支配する、とんでもないコミュニティだった――。
根暗の理想が現実になって……!?って話だけど、そうは問屋が卸さない。主人公は自分と同じような立場だった少女のあまりの変貌ぶりに、自分の今後の身の振り方などを含め葛藤します。その描写がいい味出してます。あと、一人のギャルが漏らすシーンは、ライトノベルとしてもかなり振り切ってるなあと衝撃を受けました。

第81位 子ひつじは迷わない/玩具堂


成田真一郎(通称なるたま)が放り込まれた、生徒の悩みを解決に導く「迷わない子ひつじの会」。風変わりな相談第一号の結果が評判で大盛況だが、その立役者は相談会の隣の部屋で出会った「仙波」にほかならなかった!
短編連作になっていて、サクッと読める作品。ライトノベルとしてのキャラクターを意識しながらも、ミステリーものとして一級品でもある本作。一般文芸のミステリーとして出した方が成功したかもしれないと個人的に思った作品。もっと売れるべき作家さんの一人だと思います。

第80位 エスケヱプ・スピヰド/九岡望


昭和一〇一年夏、廃墟の町“尽天”。暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る不思議な少年に出会う。命令無しに動けないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従の契約”を結んだ瞬間だった。少年は、軍最強の兵器“鬼虫”の“蜂”九曜と名乗った。兵器ゆえに人としての感情が欠落している九曜だが、叶葉はそんな彼を一人の人間として扱い交流していく。徐々に心を通わせていく二人。しかし平穏な日々は、同じ鬼虫である“蜻蛉”竜胆の飛来によって打ち砕かれ―!?
まず驚いたのは、著者の語彙力の高さ。豊富な語彙を駆使して、見事な世界観を造り上げています。落選を繰り返して、最終的に自分の好きなように書いたら受賞したと著者は語っていますが、その通り万人受けはしなさそうな世界観ではあります。ただ、完成度は凄く高くて個人的には凄く楽しめた作品です。虫ときいたら抵抗ある人がほとんどでしょうし、自分もその中の一人だったけど、本作は文句なしの傑作だと思います。

第79位 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。/時雨沢恵一


僕は高校生にして電撃文庫で作家デビューを果たした。執筆のため1年間休学した後、転入した高校で出会った彼女・似鳥絵里は新人声優で―僕の作品のアニメの出演者だった。僕らは、学園内で自分の仕事を秘密にしているけれど、似鳥はクラスの人気者、僕は一人ぼっち…。そんな僕らが会話を交わす唯一のチャンスは毎週木曜日、アニメのアフレコに向かう特急列車で、隣の席に乗り合わせるときだけ―。よりよい演技のためにと、彼女からの作家業についての質問に答えていくうちに―どうしてこうなった?これは、僕が、やがて意識を失うまでの、走馬燈のような、お話。
電撃文庫作家の内情が知れて面白かった。主人公がライトノベル作家という設定なのだが、その架空の作品が本の裏表紙に載っていたのが個人的に好き。機会があれば、その設定で作品を書いてほしいな。

第78位 俺を好きなのはお前だけかよ/駱駝


俺はパンジーこと三色院菫子が大っ嫌いだ。
なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。
ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!! 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは! ……親友との『恋愛相談』かぁハハハ。
……やめだ! やめやめ! 『鈍感系無害キャラ』という偽りの姿から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。なぜなら、恋愛相談に真摯に向き合い二人の信頼を勝ち取れば、俺のことを好きになってくれるかもしれないからな! ん? 誰が小物感ハンパないって?
そんな俺の哀しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。パンジーこと三色院菫子。三つ編みメガネな陰気なヤツ。まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。だって俺にだけ超毒舌で、いつも俺を困らせて楽しんでいるからね。だから、コイツとは関わりたくないってわけ。
なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。
ヒロインが可愛くない……だと!?(いや本当は……)。ヒロインの謎の推理力が笑えました。

第77位 イリヤの空、UFOの夏/秋山瑞人


「6月24日は全世界的にUFOの日」 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。
不朽の名作。著者、秋山瑞人さんは作品に雰囲気を持たせるのがとてもうまい人だと感じました。

第76位 ファンダ・メンダ・マウス/大間九郎


おれはマウス。しみったれた倉庫でくそったれなAIシステム相手に終日ダラ~っと、家に帰ればネーネがべったり。そんな毎日。でも、おれは今の自分にかなり満足。いい女はべらして万ケンシャンパンドンペリジャンジャンBMベンツにPMゲッツーみたいなことが必要だとは思わない―のに!「嫁に!」とか言い出すジャリ娘の登場から怒涛の急展開だよ!
独特な文体だが、それがいい感じにキャラクターの魅力を生み出している。この作品にはコアなファンが多い印象がある。無論、俺もその一人です。

著者のデビュー作。中毒性が高い小説で個人的再読率高し。荒めの文章がいい味を出している。隠れた名作というか、謎作というか。。。個人的にかなり好きな作家。

第75位 東雲侑子シリーズ/森橋ビンゴ


正直な話、もう認めざるを得ないと思う。俺は――東雲侑子の事が好きなのだ。
何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。
楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、
ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。
しかし偶然彼女の秘密を知ってしまったことから、自分との違いを思い知らされる英太。
だが、その秘密のために、彼女と距離を縮めることとなり、失ったはずの感情に胸を締めつけられていく……。
早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。
高校生の初々しい恋愛小説だが、ヒロインの感情が最後まで正確には読み取れないのが印象的だった。それは決して悪い意味ではない。読後感がよいです。

第74位 マージナル・オペレーション/芝村裕吏


30歳のルーキー、戦場に立つ!
30歳のニート、アラタが選んだ新しい仕事(オペレーション)、それは民間軍事会社──つまり、傭兵だった。住み慣れたTOKYOを遠く離れた中央アジアの地で、秘められていた軍事的才能を開花させていくアラタ。しかし、点数稼ぎを優先させた判断で、ひとつの村を滅ぼしてしまう。
モニターの向こう側で生身の人間が血を流す本物の戦場で、傷を乗り越えたアラタが下した決断とは──?
『ガンパレード・マーチ』の芝村裕吏が贈る、新たな戦いの叙事詩(マーチ)が、今はじまる!
30歳か……俺とほどんど変わらないな。なのに俺とは一致するところが一つもない!不思議!!いや、元ニートなのは同じなんだけど、俺は絶対こんなふうにはなれないだろうし、こんな人生送れないだろうな、と思いました。でも憧れる。やっぱ男なんでね!! 

第73位 魔法戦士リウイ/水野良


英雄王リジャールが納める“剣の王国”オーファン。その国で新たな物語が始まろうとしていた。「神の啓示がありました。不本意ですが、あなたは私が仕えるべき勇者です」そう声をかけられたのは、魔術師の見習いを卒業したばかりの青年リウイ。声をかけたのは、三人の女性冒険者。盗賊のミレル、戦士のジーニ、そして戦の神の神官メリッサだった。突然降ってわいた「冒険者」へのお誘い。それは、有り余る体力と己の内にたぎる正体不明の感情に、日々モンモンとしていたリウイにとって、願ってもないチャンスであった。こうして始まった冒険者としての生活。それは同時に、地獄の試練の始まりでもあった。水野良が描くフォーセリア・ワールド、待望の新シリーズ第一弾!!
ムキムキマッチョの魔法使いが主人公。魔法使いなのに、素手でゴブリンをぼこぼこにする物語。。。そう言っても過言ではない。主人公リウイの男前さが読んでて爽快。

第72位 ミミズクと夜の王/紅玉いづき


魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。
評価が分かれる作品だと思うけど、一つ言えるのはこんな小説書けるのは紅玉いづきさんだけでしょう。あれっ、読み終わったけど……なんだ? みたいな小説。いい意味で薄い。透明度が高い小説とでも言えばいいのかなー。

第71位 サムライ・レンズマン/古橋 秀之


シン・クザク―別名“サムライ・レンズマン”。ニヒルな白皙は日系アルタイル人の証。束ねられた長い髪。腰に携えられた特製の日本刀。彼は“独立レンズマン”の制服であるグレーのスーツに身を固めた盲目の超戦士だ。あの生きた伝説のキムボール・キニスンの活躍により撃滅したはずの、宇宙海賊ボスコーンの復活を察知したクザクは、“ドラゴン・レンズマン”ウォーゼルやヴァン・バスカークら、お馴染みのキャラクターと共に新たな戦いへ挑んでいく!俊才・古橋秀之が描く超宇宙大活劇。
レンズマンシリーズの外伝小説……らしい。らしいというのは、俺はそのシリーズは読んだことがないから。何も知らずに、古橋秀之さんだからという作家買いをした結果、これ面白えええええ!!ってなった小説です。人によっては、レンズマンシリーズを読んでからじゃないとダメ!って人がいるみたいだけど、面白いから別にいいじゃない? 

第70位 キノの旅/時雨沢 恵一


「キノはどうして旅を続けているの?」 「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」 ―――短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今までにない新感覚ノベルが登場!
言うまでもない超人気シリーズ。最近は刊行ペースがきっかり年に一冊となっている。一年ぶりに読むと前作の内容忘れてるけど、何の問題もない。キノはエルメスと旅をして、常に新しい世界での物語を聞かせてくれるから。

第69位 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない/鴨志田一


図書館にバニーガールは棲息していない。その常識を覆し、梓川咲太は野生のバニーガールに出会った。しかも彼女はただのバニーではない。咲太の高校の上級生にして、活動休止中の人気タレント桜島麻衣先輩だ。数日前から彼女の姿が周囲の人間に見えないという事象が起こり、図書館でその検証をしていたらしい。これはネットで噂の不思議現象“思春期症候群”と関係があるのか。原因を探る名目で麻衣とお近づきになった咲太は、謎の解決に乗り出す。しかし事態は思わぬ方向に進み―?空と海に囲まれた町で、僕と彼女の恋にまつわる物語が始まる。『さくら荘』コンビが贈る、新たな青春ストーリー。
青春超常物語。タイトルが意味不明だけど、内容もちょっと把握するのが難しい。でも面白い。狐につままれたような感覚を感じたい人にオススメ。どんな感想だ(笑)

第68位 婚活シュート!/瀬那和章


なでしこリーグで『川越の虎』と呼ばれ、サポーターに愛され続けてきた琴井ナツ。しかし、引退した彼女を待っていたのは一人ぼっちの長い夜だった……。 「私、婚活する!」 親友の香織に薦められ、ナツは決意する。だが、婚活の道は予想以上に険しかった。恋愛経験ゼロのナツは、運命の人を見つけられるのか!? 幸せってなに? 結婚ってなに? 泣いて笑って傷ついて、それでもナツは前を向く! がんばれナツ、諦めなければ試合は終わらないっ! スポ根風味の恋愛応援ストーリー。さぁ涙を拭え、婚活は戦いだ!
青春どころか、人生をかけてスポーツをやっていたプロ選手が引退した後、自分には何も残っていないという空虚さを感じて始まる物語。こう書くと、同情を覚えるかもしれないが、スポーツ選手として生計を立てていただけあるのか、とてもたくましい。自分に自信を取り戻していく過程が素晴らしかった。
あと、実際に女性のスポーツ選手って結婚が遅い人多いよね。こういう主人公を面白く描けるのは、作者の確かな力量の証だと思います。

第67位 甘城ブリリアントパーク/賀東招二


謎の美少女転校生・千斗いすずが、可児江西也を放課後の教室でデートに誘ってきた。転校初日から校内で噂になるほどの女の子に誘われるというのは、悪くない構図だ。ただし―、こめかみにマスケット銃を突きつけられてなければ、の話だが。しぶしぶ承知して向かった先は「甘城ブリリアントパーク」。ダメなデートスポットの代名詞として名高い遊園地だ。そこで西也はラティファという“本物の”お姫様に引き合わされる。彼女曰く「あなたにこの『甘城ブリリアントパーク』の支配人になって欲しいのです」…って、なんで俺が。
フルメタルパニックの作者の新作。経営が傾いている遊園地の立て直しを目指してストーリーは進む。そう簡単には目標が達成できないところは、やきもきもするが、主人公たちを応援したくなる。

第66位 オーバーロード/丸山くがね


その日、一大ブームを起こしたオンラインゲーム、“ユグドラシル”は静かにサービス終了を迎えるはずだった。―しかし、終了時間をすぎてもログアウトしないゲーム。意思を持ち始めたノンプレイヤーキャラクター。なにやらギルドごと、異世界に飛ばされてしまったらしい…。現実世界ではゲーム好きの孤独でさえない青年が、骸骨の見た目を持つ、最強の大魔法使い“モモンガ”となる。彼が率いるギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の伝説が、いま始まる!圧倒的人気のWEB小説の書籍化。
骸骨が主人公。超有能な部下たちに内心すげえと思いながらも、それをおくびにも出さず威厳を保ち続けるのに四苦八苦する小説いや違う。今流行りの俺ツエー小説で、無双っぷりを味わいたい人にオススメの小説。

第65位 この素晴らしい世界に祝福を!/暁なつめ


ゲームを愛する引き籠もり少年・佐藤和真の人生は、あっけなく幕を閉じた…はずだったが、目を覚ますと目の前に女神と名乗る美少女が。「異世界に行かない?一つだけ好きな物を持っていっていいわよ」「じゃあ、あんたで」ここから異世界に転生したカズマの大冒険が始まる…と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる!平穏に暮らしたいカズマだが、女神が次々に問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!?
ほんとにびっっっくりするくらいサクサク読めるコメディ小説。お手軽とは時に蔑称としても使われるが、この作品は明らかに違う。小学生から大人まで幅広く読めるお手軽小説とでもいうのかな? その取っ付きやすさでブレイクして、アニメ化で一気に大人気小説の仲間入りを果たした作品。この作品の辞書に、ストレスという言葉は存在しない。

第64位 ドラフィル!/美奈川護


音大を出たけれど音楽で食べる当てのないヴァイオリニストの青年・響介。叔父の伝手で行き着いた先は竜が破壊の限りを尽くした―と思える程に何もない町、竜ヶ坂の商店街の有志で構成されたアマチュアオーケストラだった。激烈個性的な面子で構成されたそのアマオケを仕切るボスは、車椅子に乗った男勝りの若い女性、七緒。彼女はオケが抱えている無理難題を、半ば強引に響介へ押し付けてきて―!?竜ヶ坂商店街フィルハーモニー、通称『ドラフィル』を舞台に贈る、音楽とそれを愛する人々の物語。
全く馴染みのないオーケストラという題材だが、評判が良かったので読んでみた。面白かった。楽曲名が出るたびに、ネットで検索した思い出(o´▽`o)

第63位 OP−TICKET GAME/土橋真二郎


願いが叶うチケットがあるという。それは学校伝統のチケットで、使用者の願いを叶えるのだ。そのチケットを手にすることができるのは男子に限られ、そして願いを叶えるのは同級生の女の子だという。その名は―おっぱいチケット。…伝説は本当に存在する。―揉むか揉まれるか。“夢と希望”、そして“絶望”が表裏一体となった伝説のゲームが幕を開ける!『扉の外』『アトリウムの恋人』の土橋真二郎が贈る、最新“ゲーム”小説。
題名通りの馬鹿小説(褒めている)。糞真面目に、「オッパイを揉む」その目的を達成するために男子どもが死に物狂いでゲームする小説。読んでて凄い笑ったが、俺も高校生時代にこんなゲームが開催されたら死に物狂いになってたに違いない。……いや、違う!今もだ!今もこんなゲームがあったら俺は死に物狂いで―(以下、キモ過ぎるので自粛)。

第62位 シュガーダーク−埋められた闇と少女−/新井円侍


第14回スニーカー大賞《大賞》受賞!! えん罪により逮捕された少年ムオルは、人里離れた共同霊園に送られ墓穴を掘る毎日を送っていた。そんなある夜、自らを墓守りと名乗る少女メリアと出逢う。彼女に惹かれていくムオル。だが謎の子供カラスから、ムオルが掘っている墓穴は、人類の天敵・死なずの怪物“ザ・ダーク”を埋葬するものだと聞かされる! 混乱するムオルは、さらにダークに殺されるメリアを目撃してしまい――!?
雰囲気と読後感が良い作品。涼宮ハルヒ以来六年ぶりの受賞ということで大々的に宣伝されたが、そのプレッシャーに押しつぶされたか、続刊は出ていない。数年して新作を出したが、ここ三年ほどは本を出していないようだ。もったいない気もするが、どうなんだろう。。。

第61位 ボーパルバニー/江波光則

ある日、仲間の一人が路地裏で首を切られて死んだ。心当たりは、もちろんあった。そして、街には不思議な噂が流れ始める。―バニーガールが殺しに来る、と。俺たちは、決して犯してはいけない罪を犯した。その贖罪にはもう遅く、しかし罪を受け入れるにはまだ早い。俺たちは、この理不尽な死神から、逃げたり立ち向かったりしながら、緩やかに死んでいく。そして、今宵も彼女はやってくる。ピンヒールを優雅に履いて、真っ白な髪の綺麗な顔で、ご丁寧に赤いグラサンまでかけている。―そうだ、バニーガールがやってくる。
面白かった。主人公側の人間はもともと悪いやつら。そんで、因果応報とばかりに次々と殺されていく。主人公たちの抗いざまが見てて面白い。超強いバニーガールと何気に互角の勝負を繰り広げるやつもいるから、バトルシーンは見もの。殺伐としているがどこかシュールで、なぜか読後には爽快感が残った。

第60位 変態王子と笑わない猫。/さがら総


横寺陽人は頭の中身が煩悩まみれな高校二年生。ひょんなことで“笑わない猫像”に祈ったら、心で思ったことがいつでもどこでも垂れ流しになってしまった! 人生の大ピンチを救ってくれたのは、クールでキュートな無表情娘、筒隠月子――「頭の先から尻尾の終わりまで撫でまわしたくなる感じの子だなあ」「変態さんですね」「ち、違っ、褒め言葉の一種だよ!?」「裁判沙汰の多そうな変態さんですね」「!!??」とにもかくにも猫像のせいで喪われた本音と建前を奪還しようと、ふたりは協力してアニマル喫茶に行ったり水着を買いに行ったりお嬢様のペットになったり――ん?第6回新人賞<最優秀賞>受賞、爽やか変態×冷ややか少女の青春迷走ラブコメ!
主人公がナチュラルに変態。現実にいたら冗談抜きに、捕まって少年院送りだと思う。でもコメディだから胸糞悪さはないし、主人公の変態ぶりは爆笑もの。本音と建前が失われるという設定が秀逸で、それを見事に生かした作品。

第59位 とある飛空士への追憶/犬村小六


「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?―圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。
身分違いの恋というラブストーリーと、手に汗握るバトルシーンを高いレベルで両立している良作。だいぶ前の作品だが、面白かったという印象が強く残っている。

第58位 中二病でも恋がしたい!/虎虎

















第1回京都アニメーション大賞〈奨励賞〉受賞作【中二病でも恋がしたい!】のライトノベルです。
中二病を軸として、コミカルかつ切なく描く青春学園ラブコメディ!ここに爆誕!!
題名通りの作品で、中身は題名より面白い。みたいな。中二病というエキセントリックなキャラから来る王道ラブコメ。

第57位 神様の御用人/浅葉なつ


野球をあきらめ、おまけに就職先まで失った萩原良彦。彼がある日突然命じられたのは、神様の願いを聞く“御用人"の役目だった。人間味溢れる日本中の神様に振り回され東奔西走する、ハートウォーミング神様物語。
すごく心温まる作品。たまにこういうの読みたくなる。べ、べつに俺の今の現状とは関係なく、すべての人にオススメできる作品ですよ。強いて言うならラノベっぽくない、女性向けの作品ですかね。

第56位 七人の武器屋/大楽絢太


こんちは! オレ、マーガスって言います。ドラゴン棲息地帯にほど近い、このフランの街で生まれ育った十五歳。ツルッパゲの悪友・ジャンと遊んで暮らすしがない暇人――だった。昨日の夜、あのチラシを見るまでは。でも、今日からオレは武器屋『エクス・ガリバー』のオーナーの一員!! うぅ、燃えるぅ! だけど、一夜明けて出勤してみたら、なんだか様子がおかしい。……ええっ、店内にろくな武器がない!? ロコツに怪しいオーナー募集告知に引き寄せられて集まった個性豊かなオコサマ七人が、ノリと情熱で経営に体当たり。第十七回ファンタジア長編小説大賞佳作のお気楽起業ファンタジー、オープン!
大学生時代、夢中になって読んだ作品の一つ。表紙もいいし、何より題名にひかれて買い始めました。いったん、打ち切りのようになったんだけどファンの強い要望があったのか、続刊が急きょ決まって大喜びした思い出。……あの頃に戻りてえ(´;ω;`)

第55位 魔術士オーフェン/秋田禎信


「てめえいいかげんフザケタことばっか言ってっと、ローラーでひき殺すぞ。」俺は心地よい眠りから、罵声でたたき起こされた。俺の名はオーフェン。本業は魔術士だが、副業でモグリの金貸しなんぞやっている。罵声の主はボルカンという地人のガキだ。俺から金を借りているくせに、ちっとも返そうとはしやがらない。このガキがどうやら、金儲けの話を見つけてきたらしい。あまり、アテにはできないが、とりあえず奴に言われたとおり盛装して、とある金持ちの屋敷にやって来たのだが…そこで、俺はあいつに出会ったのだ―。期待の新鋭が描く、コミカルでシリアスなハイブリッド・ファンタジー。
1994年発売。俺が7歳になる年に発売された作品で、正直いつ読んだかもう覚えてない。アニメ見て、エンディングかっけえ!って思ったらモーニング娘。だったという衝撃。未だに続刊が続いているシリーズ1000万部越えのモンスターシリーズ。

第54位 ゲーマーズ!/葵せきな


ゲーム好きでぼっちな高校生、雨野景太。そんな彼が、「……私に付き合って、ゲーム部に、入ってみない?」美少女、天道花憐に声をかけられ――。ゲーム部の日常が始まると思いきや!? 勘違い錯綜青春ラブコメ!!
それぞれの思惑が錯綜するのは、物語によくある構図だが、この小説のキャラたちは揃いも揃って、すれ違いすぎ(笑)。当人たちにとっては大真面目なのだが、それぞれのキャラの内面が見事に思惑とズレてて笑う。プロットつくるの大変そうだなあ、とワナビ視点で思った作品。

第53位 蜘蛛ですが、なにか?/馬場翁


女子高生だったはずの「私」は目覚めると……なんと「蜘蛛」に転生していた! 周囲は毒ガエルや猿の化け物、果ては龍まで……って、コレもう詰んでない! ? 種族底辺・メンタル最強女子の、迷宮サバイバル開幕!
主人公が蜘蛛って、ライトノベルでは前代未聞だと思う。いや、最近はこのトンデモ主人公がトレンドらしく、自販機が主人公なんてライトノベルも発売しているようだが……。話を戻すと、最初は最弱の存在である雑魚モンスターである主人公は、何とか知恵を振り絞り、また食いたくもないゲテモノを食べる。そう……生きるために。メンタル見習いたいです。師匠と呼びたい。

第52位 All You Need Is Kill/桜坂洋


「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が身体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死――死すら日常になる毎日。ループが158回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する……。期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか!?
ご存じの方も多いだろうハリウッド化した話題作。死んで生き返るタイプのループものって、実際に自分の身に起きると精神崩壊しそうだなあと思う。この小説の主人公は特にそう。というか、実際に少し崩壊してた。途中まで。自分と同じ境遇のヒロインを見つけるのだ。……そして、それからのストーリーは涙なしでは語れないものになっている。非常に完成度の高い作品。

第51位 コップクラフト/賀東招二


ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは共通の敵を追っていく。次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき…。『ドラグネット・ミラージュ』が大幅改稿で完全復活。痛快無比のポリスアクション。
ヒーロー役の刑事が渋い。マジかっけえです。拳銃などに対するリアリティ・造士の深さはミリタリー好きの著者だからこそ出せるものだろう。

第50位 ゴールデンタイム/竹宮ゆゆこ


晴れて大学に合格し上京してきた多田万里。大学デビュー、東京デビュー、ひとり暮らしデビュー、と初めてのことづくしで浮足立つ彼は、入学式当日、不意打ちにあう。圧倒的なお嬢様オーラ、完璧な人生のシナリオ、得意なのは一人相撲。襲撃者の名は加賀香子。薔薇の花束を万里に叩きつけた彼女は、万里の友達でもある幼馴染みの柳澤を追いかけて、同じ大学に入学してきたという。そんな眩しくも危うい香子が気にかかり、放っておけない万里だが―?竹宮ゆゆこ&駒都えーじの強力タッグが贈る青春ラブコメ。
自分の大学時代と比べて、その落差に凄まじく落ち込んだ思い出深い小説。いや、そういう意図で書かれた小説じゃないのは間違いないんだけど。それでもランキングに挙げさせていただいたのは、やはり面白かったからです。俺にとってもオススメなんだから、他の人はもっと面白く感じるかも。

第49位 りゅうおうのおしごと!/白鳥士郎


『のうりん』の白鳥士郎最新作! 監修に関西若手棋士ユニット『西遊棋』を迎え、最強の布陣で贈るガチ将棋押しかけ内弟子コメディ、今世紀最強の熱さでこれより対局開始!!
玄関を開けると、JSがいた――
「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に
押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、
八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――
前作、「のうりん」もそうだけど、著者は特殊な題材を扱うのが好きなのかな? しかも、そんなニッチな題材にもかかわらず素晴らしいエンターテインメント小説に仕上げている。面白さと同時に、著者に対する尊敬の念が湧いてやまないですよ、ホント。熱血将棋バトル!!

第48位 瑠璃色にボケた日常/伊達康


紺野孝巳は、霊障に悩まされる高校一年生。ある時、校内でも有名な霊能者の少女、有働瑠璃の所属する『お祓い研究会』を訪れるのだったが――おはらいではなくおわらい。そこはなんと『お笑い研究会』だった! 謎の会話から孝巳にセンスありと認めた瑠璃は、その場で孝巳を入部させてしまう。さらに“霊導師"を名乗る学校一の美少女、鴫原翠まで現れ――「フン、『霊感女』の称号なんて翠にくれてやるさ。私には『爆笑王』の称号と、『ミス青鶴高』の称号があればそれでいい」「その二つは同時に成立するのか?」――いま、霊と笑いに囲まれた非日常な青春が幕をあける! 美少女にツッコミまくる青春系フルスロットルコメディ!
自殺や妊娠などの重い事案が発生してる時点でどこらへんがボケた日常なのかとも思うが、タイトルにぶんぶん頷くぐらいの笑える作品に仕上がっているのもまた事実。なんか乏しているようだけど、凄い面白かったですよ。

第47位 ナイツ&マジック/天酒之瓢


とある一人の日本人が事故でこの世を去った。彼の魂は、異世界において『エルネスティ・エチェバルリア』として転生する。しかも、前世である日本人としての記憶を受けついだまま。エルの趣味嗜好も前世に倣ったものだった。彼は前世に続いて極度の『メカオタク』であったのだ。そんな生まれ変わった世界で、実在する巨大人型兵器である幻晶騎士と出会ったエル。彼は狂喜乱舞しながら、その操縦者となるべく行動を開始する。この世界での幼なじみを巻き込みつつ、メカオタクとしての暴走は続いていく―。小説投稿サイト「小説家になろう」で大人気のロボットファンタジーがついに書籍化。メカオタクだった青年が、転生し、思う存分本物のロボットを操る。
「小説家になろう」発の作品の中では、一番印象深い作品。書籍が決まる前から読んでいて、これ面白いなあ~と思ってたら書籍化してたでゴザル。著者の経験からか、メカ設計の部分がやたら凝っているのが素晴らしい。今乗りに乗ってるシリーズの一つ。アニメ化も近いか?

第46位 女騎士さん、ジャスコ行こうよ/伊藤ヒロ


ど田舎に住む普通の高校生、麟一郎はある日、行き倒れているお姫様と彼女に仕える女騎士を見つける。二人はなんと異世界からやってきたと言い出して!? ……と思いきや、どうやらこの町では普通のようで―――。
タイトルが秀逸すぎる(笑)。タイトル買いした数少ない作品の一つで、その期待に見事応えてくれた作品。カオス過ぎる世界観と、荒唐無稽なストーリーで爆笑必死の作品。俺もこんな秀逸なタイトル思いつきたいもんですわ。

第45位 人魔調停局/扇 友太


血霧と硝煙に覆われた任務の果てで彼らが正対するのは、魔物の本能か、それとも人間の業か。人間と魔物が共存する現代。人魔社会の平和維持のため、調停局の新人実働官ライルは今日も事件と、上司であるオーロッドの叱責と戦っている。第9回MF文庫J新人賞・最優秀賞受賞作が加筆修正、完全版として登場。
萌えとは無縁の超骨太なバトルファンタジー。加筆修正からの再度発売など紆余曲折あった作品のようだが、内容は素晴らしいの一言。熱い小説が読みたい人は是非。

第44位 バビロン/野崎まど


東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社・日本スピリと国内4大学が関与した臨床研究不正事件を追っていた。その捜査の中で正崎は麻酔科医・因幡信が記した一枚の書面を発見する。そこに残されていたのは毛や皮膚混じりの異様な血痕と、紙を埋め尽くした無数の文字、アルファベットの「F」であった。正崎は、事件の謎を追ううちに、大型選挙の裏に暗躍する陰謀と、それを操る謎の人物の存在に気がつき……?
クライムサスペンス小説。主人公は40代男性で結婚もしてるというライトノベルには珍しい主人公設定。なんというか、捉えどころのない小説。だけど、読んでいるのを忘れさせるほど物語に没入させられる。シリーズとしてまだ始まったばかりという印象の作品だが、間違いなく傑作になるだろうことを予感させるシリーズです。

第43位 CtG–ゼロから育てる電脳少女–/玩具堂


VRMMOゲーム「CtG」で、春日井遊は初対面のミーファと気楽に“結婚”する。でも娘のハルハが生まれて、まさかの子育てスタート!?しかも「きたよ、おとーさん!」「く、釘宮です」なんと現実世界にも、実物のハルハとミーファの中の人・釘宮美遥が登場!実はハルハは秘密の計画で創られた“新しい人類”だったのだ!!遊と美遥は、現実とゲームの両方で、人類の未来に関わる(?)壮大な少女育成に巻き込まれて!?
好みが別れそうな作品。エンターテインメント小説としての軸を保ちつつ、独特のSFストーリーが展開されていきます。SFが好き・あるいは興味があるという方は是非。

第42位 僕が七不思議になったわけ/小川晴央


石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。深夜の校庭に桜が舞い散る中、宙に浮かぶ袴姿の彼女は、高らかに不吉な言葉を彼に投げかけるのだった。「おめでとう、お主はこの学校の新しい七不思議に選ばれた」なんと彼は七不思議の引き継ぎに、仮登録されてしまったのだ!生きながらも七不思議の一つとなった少年の日々を綴った、思わずもう一度読み返したくなるミステリアス・ファンタジー。第20回電撃小説大賞金賞受賞作。
ほろ苦い。内容の説明が難しいけど、伏線の貼り方とその回収が見事な作品なのは間違いない。審査員の一人もその構成力を絶賛しているし。この作品にプロットがあるなら、是非見てみたいなあと思ったワナビマンだったとさ。

第41位 なれる!SE/夏海公司


平凡な社会人一年生、桜坂工兵は厳しい就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職した。そんな彼の教育係についた室見立華は、どう見ても十代にしか見えないスーパーワーカホリック娘で!?多忙かつまったく優しくない彼女のもと、時に厳しく指導され、時に放置プレイされながら奮闘する工兵。さらには、現場を無視して受注してくる社長のおかげで、いきなり実際の仕事を担当させられることになり―。システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、登場。
システムエンジニアの日常のリアルすぎる描写に、胃がキリキリさせられること間違いなしの作品。バイトしかしたことない俺でも、「うぅっ……」てきた。働くのが怖くなる……ではなく、主人公が悪戦苦闘しながらも成長してくのを見守るのが楽しい作品。

第40位 のうりん/白鳥士郎


ガイアが俺にもっと耕せと囁いている
県立田茂農林高校――通称『のうりん』。そこは、農業に青春をかけた少年少女の集う、人類最後の楽え――
「牛が逃げたぞおおおぉぉぉぉ!!」
うるさい! あらすじくらい静かに言わせてよ! ! あー、おほん。 ぼくの名前は畑耕作(はた・こうさく)。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。
そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん……! ?
方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女! 妄想系女教師! パンツ! 足フェチ! そして、謎の転校生……
ここには青春の全てがあるッ! !
奇才・白鳥士郎が送る農業学園ラブコメディー! 今、収穫の秋(とき)! !
第一回 ラノベ好き書店大賞 第一位 受賞!
農業を題材にした作品。あとがきによると、およそ一年間もの取材を某農業高校にて行ったとある。その努力が報われて本作はアニメ化を果たした人気作品となった。上で挙げた著者作品「りゅうおうのおしごと!」でも述べているが、ニッチな題材をこれほどエンターテインメント小説として昇華させる技量は並ではない。あと、「僕は友達が少ない」著者の平坂読氏と同じく、本作の著者である白鳥士郎氏はイラストレーターとの連携が素晴らしい。ギャグの笑いどころを、イラストと見事に融合させた手法で表現している。


第39位 明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。/藤まる


生まれつきの恐い顔のせいで、学校で浮きまくっている坂本秋月。彼はある夜、一人の少女の事故現場に遭遇し、謎の人物から究極の選択を迫られる…。『お前の寿命の半分で、彼女を救うか?』秋月は寿命と引き換えに少女“夢前光”を救った、はずだったのだが…なぜか秋月の体は1日おきに光の人格に乗っ取られるというおかしな展開に―!始まってしまった二心同体の交換日記ライフ。イタズラ好きな光の人格は、トンデモな出来事や仲間を次々に引き寄せ、秋月の低空飛行人生を一変させていく!交換日記の中でしか出会うことのない「ぼっちな俺」と「残念な彼女」による、人格乗っ取られ型青春ストーリー。第19回電撃小説大賞金賞受賞作。
人格乗っ取られという説明通り、ヒロインとの接触は基本交換日記のみ。死というテーマを扱っているので、重い話といえばそうなのだが、ところどころでセンスあるギャグを放り込んで読者を笑わせてくれる。新人とは思えない構成力が魅力でもある本作。一巻においてはオチで評価が真っ二つに分かれる作品だが、ぜひ二作目も手に取ってほしい。というかシリーズ四作全部。泣けます。

第38位 付喪堂骨董店−“不思議”取り扱います−/御堂彰彦


この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店~FAKE~。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話しよう。
アンティークにまつわる様々な人間模様を描いている作品。ハッピーエンド、バッドエンド、不思議エンド(?)、いずれも読み応えがあり素晴らしい。短編連作方式の作品で忙しい時にもサクッと読める。シリーズ通してオススメの作品です。

第37位 天地無用!GXP 真・天地無用!魎皇鬼外伝/梶島正樹


自転車に乗れば崖を落ち、海に行けば海パンのゴムが切れ、店番をすれば客が来なくなる―。不幸という不幸を背負い続ける、世界一の“凶運”の持ち主山田西南。だがその日、彼には極めつけの事件が待っていた。なんと、空から落ちてきた宇宙船とぶつかってしまったのだ!気絶(で良くすんだものである)から目覚めた西南を待っていたのはモデルの様な美しい女性の一言だった。「ねえキミ、ギャラクシー・ポリスに入らない?」行く手には宇宙!そして美女。漆黒の大海原に飛び出した少年の活躍を描く、ハラハラドキドキ・ハーレム・ラブコメディ。
天地無用(魎皇鬼)の続編。オリジナルアニメとして先にアニメが放映されており、それをノベライズした作品。といっても、アニメの原作と同じ著者が執筆しているのだが(笑)。当時よりこのアニメの大ファンで、ノベライズが発売されたと知ったとき、速攻でAmazonに注文した思い出があります。アニメで展開を知っていても、昔を懐かしむような感覚で面白く読めました。一つの小説としても素敵にエンターテイメントしています。アニメを知らない人でも知っている人でも、どちらの方にもオススメの作品。

第36位 博多豚骨ラーメンズ/木崎ちあき


福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは―。そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる―。第20回電撃小説大賞大賞受賞作。
修羅の国福岡をパラレル群像劇に仕上げた作品。冒頭の主人公のとある会社での面接シーンで、「私は人を殺しそうになったことがあります」という告白めいた言葉でドキッとして、そこからはぐいぐい物語に惹き込まれていきました。実際にこんな世界があったら地獄だと思うけど、読んでいる分にはすごく面白いんですよね。とても優れたブラックコメディ。

第35位 いなくなれ、群青/河野裕


11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。
階段島シリーズと評される作品で、一言でいえばライトミステリー小説……ですかね? 一巻では、階段島の秘密をヒロインである真辺由宇と一緒に探します。そして明らかになる謎。僕がこの小説を読んでいて思ったのは、タイトルの付け方というか、使い方が非常に秀逸なところ。物語の核となるシーンで、タイトルである「いなくなれ、群青」という言葉が差し込まれるのですが、そのシーンが本当に鳥肌もの。ドラマ化したら人気でそう。

第34位 ケルベロス 龍盤七朝/古橋秀之


三首四眼五臂六脚、戦場に現れ一軍をも滅ぼすという、これは一匹の怪物の物語…。不死身の覇王に七国が蹂躙されていた時代、とある街に三人の半端者が流れ着いた。口八丁の〓(ひょう)使い。突くべき鐘を持たない鐘突き男。亡国の皇姫を自称する小便餓鬼。奇妙な三人が出会う時、“怪物を殺す怪物”が凄まじい産声を上げる…!!奇才・古橋秀之が打ち放つ渾身の中華ファンタジー―シェアードワールド企画“龍盤七朝”、新シリーズ開幕。
新シリーズ開幕とか銘打っときながら、この作品が出てすでに六年が経過している。早く出してください古橋秀之さん。待っている読者がここにいますよ。……あっ、ここに挙げたのは、この一作だけでもとても楽しめる作品だからです。皆さんもぜひ読んでください。そして、俺と一緒に続刊が待つのを身悶えながら待ちましょう!(道連れが欲しい)

第33位 カウボーイビバップ Wild Man Blues/横手美智子、逢坂浩司、矢立肇


西暦2022年の位相差空間ゲート爆発を契機に、人類は生活の場を宇宙へと移すことになった。宇宙規模の犯罪増加につれ、公認の職業となっていた「賞金稼ぎ」であるスパイク・スピーゲル、相棒のジェット・ブラック、元賞金首のフェイ。そして一見ただの犬だが、実は人間顔負けの高い能力を持つらしいコンピューター犬アイン。時にはクールに、そしてしたたかに、イカした奴らが宇宙を駆けめぐる。
カウボーイビバップのノベライズ作品。ファンにはたまらない一作。何がたまらないかって、カウボーイビバップのハードボイルドな雰囲気が見事に小説で表現されているところ。カウボーイビバップがあれだけの名声を得ているのは、アニメでオープニング・エンディングやBGMを担当した菅野よう子さんの功績が非常に大きいと思うのだが、本作はその音楽がないにもかかわらず、カウボーイビバップのあの痺れるようにカッコいい世界観にどっぷりと浸れます。

第32位 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路/藤咲淳一


西暦2030年。極度に人々の電脳化が進む中、電脳犯罪を未然に防ぐために設立された攻性の組織。それが「攻殻機動隊」こと公安9課だ。今、9課が相手にしているのは少年たちだった。ある日突然、世界への憎しみに駆られ、凶行に走る通称《目覚しテロリスト》たち。だが彼らは、なぜ自分がデロを行ったのか、事件後には覚えていない。捜査のため、一人の少年の電脳に侵入した草薙素子が体感する謎の記憶。少年たちをテロに導いた者の狙いとは…?大人気TVアニメの本編スタッフがオリジナル・ストーリーで贈るもうひとつの「攻殻S.A.C.」、登場。
ご存じ大人気アニメ攻殻機動隊のノベライズ作品。一つのミステリー作品としても楽しめる作品。攻殻機動隊の難解な用語が飛び交うが、攻殻機動隊所見の人にも楽しめる作品だと思います。個人的には押井守監督の映画より、神山健治監督のSTAND ALONE COMPLEXの方が断然好きです。ARISEは……う~ん(;´・ω・)って感じです。

第31位 龍盤七朝 DRAGONBUSTER/秋山瑞人


虐げられる民“言愚”の青い目を持つ涼孤は似顔絵描きと講武所の下働きで糊口をしのぐ。かつて胡同の闇の中で、素性の知れぬ老婆より剣を習い、双剣を授かる。卯王朝、第十八皇女の月華は屋敷を抜け出しては市井を探検する。感情が高ぶると地団駄を踏みながらぐるぐる回る癖がある。涼孤はどぶ川の畔で双剣を持ち“龍を呑む”。月華はそれを目撃し―「妾も剣をやるっ!」鬼才・秋山瑞人が贈る、剣をめぐる物語。古橋秀之とのコンビによるシェアワールド企画“龍盤七朝”第一弾登場。
いつ出すのシリーズ二作目。一巻が2008年、二巻が2012年。。。ということは!?。待ってますよ秋山瑞人さん!!早く早く(ノシ 'ω')ノシ机 バンバン!!う~、お二人とも今何をなさっているんだろうか。本当に待ち遠しいです。というわけで、皆さんもこの本を買って俺と一緒に(以下略)。

第30位 ニンジャスレイヤー//ブラッドレー・ボンド/フィリップ・N・モーゼズ/本兌有


ニンジャ殺すべし! アニメ化も決定した中毒者続出のニンジャ活劇!
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。
彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。
一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる。
近未来都市ネオサイタマを舞台に、ニンジャスレイヤーvsニンジャの死闘が始まった。
マッポーの世に救いは無いのか? 走れ、ニンジャスレイヤー、走れ!
書いてるの100%日本人でしょこれ(笑)。初翻訳とか言ってるけれども(;^ω^)。まあ、面白ければ何でもいいです。外国人が抱いている侍や忍者のイメージをそのまま馬鹿真面目に書いちゃったから、著者本人は真剣なのに読者はその日本に対する偏見に爆笑してしまう作品。上手いこと考えたもんだなあ。

第29位 スレイヤーズ/神坂 一


数々の魔法を使いこなす天才魔道士にして戦士、おまけに可愛い!? 少女リナ=インバース。放浪の旅を続けるリナは今日も趣味と実益を兼ねた盗賊いぢめに精を出していた。だが、奪ったお宝にどうやら世界の滅亡に関わる秘密が隠された品が紛れていたようで……。やが宝をめぐってリナの前に現れる、凄腕のイケメン!? 剣士ガウリイ=ガブリエフや人間が持ちうる能力をはるかに凌ぐ力を持つ異形の魔法剣士・ゼルガディス=グレイワーズなどのあやしい人物たち。極めつけに生きる伝説と言われる赤法師レゾまで現れ、事態はさらに混沌としていく。やがて見え隠れする黒幕は赤眼の魔王シャブラニグドゥ!?緻密な世界観と魅力的なキャラクターが織りなすファンタジー小説の金字塔。装いも新たに登場!
ライトノベル界のレジェンド。累計発行部数2000万部越えの超モンスターシリーズ。子供のころアニメで見てて大好きだったなあ……特に、「それは秘密です」が決め台詞のゼロスが俺は大好きでした。大学生になりバイトするようになってから真っ先に買ったライトノベルかも。

第28位 蒼穹のカルマ/橘公司


蒼穹園上空、高度二千メートル。抜けるような青さ、絨毯のように敷き詰められた層積雲が広がる空に突如現れた不純物―空獣。その不純物を駆逐し、飛空するひとつの騎影。長い漆黒の髪を踊らせ、空を舞う鎧を身にまとい、空獣の血で空を彩る騎士・鷹崎駆真。「任務完了だ」落ち着き払った声を発し、いかなるときにも狼狽えることのない彼女の鉄仮面。ある日、彼女に空獣警戒の緊急任務が言い渡される。蒼穹園の空を護る彼女の返答はもちろん…、即座に拒否!?えっ、ええ!!その日、駆真には任務よりも大事なことがあった!!第20回ファンタジア長編小説大賞準入選作、暴走し、駆ける。
主人公は変態です。重度のシスコンです。だが、それがいい。才色兼備と周囲には崇められているのに、中身は残念というかただの犯罪者予備軍。特に身内に対して。そしてその身内に危機が迫れば神にもなる。う、うそみたいだろ、これホントに起きるんだぜ!? 超笑える変態バトルファンタジー。

第27位 鳥葬 まだ人間じゃない/江波光則

幼なじみの八尋が死んだ。ラブホテルで首を吊って。他殺か?自殺か?事件の前日、主人公・陵司に送られてきた「過去に殺される」というメール。ある日届いた、「次はお前を殺す」というメッセージ。八尋がネット上に拡散した「殺人」という偽りの記憶。―陵司は、八尋の葬式で再会した旧友・桜香と共に、事件の真相を探り始める。かつて、「殺人」を犯した陵司たちを襲うものの正体は?八尋の死が、「殺人」以降、絶交していた5人の少年少女を結びつける。一体、誰が八尋を?その真相は、切ない。青春群像ミステリ、開幕。
主人公たちは特殊な生い立ちによって、決定的に平均的な人とは違っています。端的に言うと、歪んだ人格をしている。腹にズンとくる重苦しい青春群像ミステリ……なんだけど、これが凄く面白いんですよね。全三巻。全部重いけど全部面白い。

第26位 鋼殻のレギオス/雨木シュウスケ


大地の実りから見捨てられた世界。異形の汚染獣たちが都市の周りを闊歩し、人類は、それ自体が意識を持ち、歩行する“自律型移動都市”で暮らす。その中の一つ、学園都市ツェルニの新入生レイフォンは一般科の学生だったが、入学式の騒動で生徒会長に才能を見抜かれ、武芸科へ転科するはめになる。ツェルニでも汚染獣からの攻撃に備え、選択された者たちが自衛小隊を組んでいた。そのまま勝ち気な少女・ニーナの小隊に配属されるレイフォン。しかし彼には剣を持てない理由があった…。戦いを捨てた少年が、ひとりの少女と出会い―奇跡を生む。史上最強の学園アクション・ファンタジーが開幕。
主人公レイフォンの圧倒的な強さにまず魅せられます。俺ツエー作品の一つ。でもこの作品はそれだけではありません。レイフォンを取り巻く人間模様も魅力の一つで、巻が進むごとにそれぞれの登場人物の抱える葛藤とそれに立ち向かっていく姿が描かれていて素晴らしい。世界観はファンタジーというよりSF感が強いので、これほど人気が出るのは少し以外でもありました。いや、凄くうれしいんですけどね!?

第25位 フルメタル・パニック!/賀東招二


陣代高校の平和は、たったひとりの転校生の訪れとともに終わった。うなる弾丸、飛び散る薬莢、鞄にギッチリ銃器類。出てくる言葉は「キケンだ。ふせろっ!」。そう、やってきた転校生、相良宗介は、拳銃持った大ボケ君だった! 彼の脳に“平和”の文字はない。勘違いで校内狙撃、思い込みで路上爆破―ケタ違いの常識外れ宗介。だがしかし! 戦争ボケとは仮の姿。その実体は…世界最強の武装集団<<ミスリル>>のエリート戦士、相良軍曹だったのである! KGBの魔の手から、美少女・千鳥かなめを守るため、今日も相良軍曹は校内で銃を撃つ! ごく普通の女子高生かなめに隠された壮大な秘密をめぐり、今、ボケと涙と感動の戦いが始まった!! 巨大スケールで描くSFアクション・コメディ、堂々見参。
主人公の常識知らずなところに笑い、常識外れの戦闘能力に惚れ、人を想う気持ちに泣かされる作品。この作品もアニメから入って、バイト代で全巻そろえた思い出があります。今はまだ読んでないけど、アナザーの方もいつか読みたいと思っています。

第24位 好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く/瀬那和章


七年前、年下の男の子に、好きだといわれた。それから、手も握らせないまま恋人のような関係をずっと続けている。そして、私はまた、彼とは別の人を好きになる―(好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く)。神戸の街を舞台に、一緒に暮らす三姉妹それぞれの恋の、始まりと、真ん中と、終わり。同じ時間を過ごす三人の恋を、三篇の短編で描く、切なくて優しいラブストーリー。
じゃあ俺ジャンプ置くわ。ヤングの方ね。……スイマセン。。。
ライトノベルという括りではありますが、メディアワークスにはありがちなライトノベルらしくない作品。もちろん、いい意味でですよ。三人姉妹がそれぞれの章で主人公となり、相互に補完し合うような物語構成になっています。あっ、あのとき実はそんなことがあったのか……みたいな。三人それぞれ全く性格の違う、準じて恋愛模様も全く違う。そんな三人の恋物語が描かれる素敵なラブストーリーです。

第23位 ヴァンパイア・サマータイム/石川博品


このまま、君と、灰に。
人間と吸血鬼が、昼と夜を分け合う世界。山森頼雅は両親が営むコンビニを手伝う高校生。
夕方を迎えると毎日、自分と同じ蓮大附属に通う少女が紅茶を買っていく。
それを冷蔵庫の奥から確認するのが彼の日課になっていた。
そんなある日、その少女、冴原綾萌と出会い、吸血鬼も自分たちと同じ、いわゆる普通の高校生なのだと知っていく。
普通に出会い、普通に惹かれ合う二人だが、夜の中で寄せ合う想いが彼らを悩ませていく……。
夏の夜を焦がすラブストーリー。
個人的にこの作家さんは大好きですが、一般的なライトノベル読者の受けはあまり望めない作家さんだと思っていました。ところがどっこい、直球ど真ん中の青春ラブストーリーを世に送り出してくれました。文体も万人受けするように、わかりやすく優しい文体になっています。個人的には著者本来の癖のある文体も好きですが、万人向けを意識したであろう本作の文体も好き。身分違いの恋ならぬ、種族違いの恋模様。非常に魅せてくれます。

第22位 ブギーポップは笑わない/上遠野浩平


君には夢があるかい?残念ながら、ぼくにはそんなものはない。でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、また自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えたりしている。 これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。――え? ぼくかい? ぼくの名は"ブギーポップ"――。 第4回ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。上遠野浩平が書き下ろす、一つの奇怪な事件と、五つの奇妙な物語。巻末には上遠野浩平が電子書籍化にあたって書き下ろした『後書き』を収録!!
いや笑えよ。戯言はここまでにして……
本作は電撃文庫の名を一気に頂点まで上り詰めさせた立役者。既存のライトノベルの常識を覆した作品。こういうオンリーワンの作品を書ける作家さんって本当に尊敬する。時代の波に乗るのではなく、時代を創る。この作品はそれをやってのけました。ライトノベルに興味がある人には……いや、ない人にも是非読んでほしい作品。あなたの世界観・価値観が変わるかもしれませんよ(⌒∇⌒) 。

第21位 王子降臨/手代木正太郎


戦国の荒野に「王子」降臨!!ときは戦国。空は哭き、地は痩せ、人心は乱れていた。この世は、まさに地獄であった。だから、民らは、まだ知らぬ。流星と共に舞いおりし、美しき「王子」の存在を。母星の姫を捜すため、この星にきた王子のことを!光の国からやってきた、麗しき王子の輝きを!!そして、王子と少年・鳶丸の出会いが戦乱の世を変えて行く…。究極の美は、人々の心の光となって、この世を愛で埋め尽くす。美しすぎる時代劇、ここに降臨!第7回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作!!
そのままお帰り下さい。
シュールな笑いを極めた作品。才能の無駄遣いならぬ、筆力の無駄遣い……みたいな(褒めてます)。水戸黄門の「この紋所を見よ」って場面で、水戸黄門の服を助さん格さんが勢いよく剥ぎ取っちゃうみたいな(意味不明)。とにかく一度読んでみてほしい。

第20位 マリア様がみてる/今野緒雪


ある朝、リリアン女学園の高等部に通う平均的な1年生・福沢祐巳(ふくざわ ゆみ)は、憧れの先輩である「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」こと、2年生の小笠原祥子(おがさわら さちこ)に呼び止められ、制服の身だしなみを正される。このことをきっかけに、高等部生徒会「山百合会」の本部である「薔薇の館」を訪れることになる祐巳。本作は、彼女を中心に乙女達の学園生活を描いた作品である。(wikipediaより抜粋)
俺の方が見てる。
アニメから入って小説を買ったパターン。百合小説の代表作品としても有名だが、単純に物語として面白いです。それに百合といっても、別にそういう直接的な表現があるわけじゃないですし。一つの作品として、この小説はオススメできる。

第19位 螺旋のエンペロイダー/上遠野 浩平


私は自分がそこまで凄い存在だとは思ってなかった。ほんのちょっと常人とは違う特殊な能力があるってだけで。仲間たち皆で競いあって才能を磨いていこうって。でも、あいつだけは違うのかも。控えめな癖に、妙に強気で頑固で根拠不明な奇妙な男子、才牙虚宇介だけは…。世界からすこしだけ逸脱した少年少女たちが集うNPスクール。統和機構の監視下のもと自らの置かれた危険な立場を知らずに無邪気な遊戯を続ける彼らに紛れ込む謎―エンペロイダー。それは虚空の王にして螺旋の支配者。世界の未来も過去も、希望も絶望も、勝利も敗北も、すべてを制覇するという存在が影を落とすとき、子供たちに迫るのは輝ける将来か、崩壊の足音か…。
著者である上遠野浩平さんは自作品の全てで世界観を共有しているという特徴があるのだが、この作品は単体でもとても面白く読めます。まあ、上遠野浩平さんが新規の読者にも入りやすいように書いてらっしゃるのは、どの作品を読んでも凄く伝わってくるんだけれども。個人的にはブギーポップシリーズよりも好きです。

第18位 2/野崎 まど


数多一人は超有名劇団『パンドラ』の舞台に立つことを夢見る青年。ついに入団試験を乗り越え、劇団の一員となった彼だったが、その矢先に『パンドラ』は、ある人物の出現により解散してしまう。彼女は静かに言う。「映画に出ませんか?」と。役者として抜擢された数多は、彼女とたった二人で映画を創るための日々をスタートするが―。果たして彼女の思惑とは。そして彼女が撮ろうとする映画とは一体…?全ての謎を秘めたまま、クラッパーボードの音が鳴る。
俺がナンバーワンだ。
この作品については、既作品である「[映]アムリタ」「舞面真面とお面の女」「死なない生徒殺人事件」「小説家の作り方」「パーフェクトフレンド」を順に読んでほしいです。全てが繋がっています。「2」っていうのはそういうことです。この「2」に全てが集約されているといっても過言ではない。それを理解した時の衝撃は、もう言葉にできないほどです。

第17位 新米女神の勇者たち/秋田 みやび


冒険者にあこがれ、旅に出た一本気な少年ジークとその執事メッシュ。ふたりは美しい湖のある国ルーフェリアでエルフとナイトメアの姉妹、エアとソラと知り合う。おかしな成り行きから、一行はルーフェリアの冒険者の店「水晶の欠片亭」で世話になることに。そんな折、店で調理人として働くコボルドのエンクが行方不明になったと知り、捜索を買って出たジークたちだったが…。テーブルトークRPGを遊んでいる姿を物語にした、臨場感あふれる“リプレイ”形式で贈る、ソード・ワールド2.0初めての冒険。
内容(「BOOK」データベースより)
俗にいうテーブルトークRPGの紹介リプレイ。俺自身は友達いないのでやったことないが、単純に読み物として面白かったです。秋田みやびさんのリーダビリティ凄い。それを見抜いた山本弘さんと清松みゆきさんも凄い。

第16位 グランクレスト戦記/水野良


混沌がすべてを支配する大陸。人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、君主に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく―理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオ。「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか!?秩序の結晶である“皇帝聖印”を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジーが、いま始動する!!
内容(「BOOK」データベースより)
戦記っていうぐらいだから年月が進むんだけど、いい意味でスッキリしていて、テンポよく読める。しかしそれだけではなく、要所要所ではぐっと力を入れてきて読者もそれに引っ張られる。その感覚がとても心地よい。さすが古豪の作家といった作品です。

第15位 Fate/strange Fake /成田良悟


あらゆる願いを叶える願望機「聖杯」を求め、魔術師たちが英霊を召喚して競い合う争奪戦―聖杯戦争。日本の地で行われた第五次聖杯戦争の終結から数年、米国西部スノーフィールドにおいて次なる戦いが顕現する。―それは偽りだらけの聖杯戦争。偽りの台座に集まった魔術師と英霊達。これが偽りの聖杯戦争であると知りながら―彼らはそれでも、台座の上で踊り続ける。真偽などは彼岸の彼方。聖杯ではなく―他でもない、彼ら自身の信念を通すために。そしてその時、器に満ちるのは偽りか、真実か、それとも―。
内容(「BOOK」データベースより)
成田良悟さんの描くキャラクターの魅力とストーリーテラーとしての能力の高さが、平均的なライトノベル作家と比べると群を抜いて高いと改めて思い知らされた一作。
新しいキャラクターが出るたびに湧き出るワクワク感大好きです。

第14位 キミとは致命的なズレがある/赤月カケヤ


海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。…覚えていない。十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。また記憶が消えてしまったのだろうか。「見えないモノが見えてないか?」そんな司の問い掛けにドキリとする。―自販機の陰から伸びる少女の姿態―突如現れ克也を責める不幸の手紙―少女の死の映像と命を狩る指の感触。これは幻覚?それとも―?
内容(「BOOK」データベースより)
まず表紙がイイ(・∀・)!!この本を買ったのは、まず表紙に惹かれたから。いわゆる表紙買いだね。で、表紙を見ても伝わってくる独特な感覚。狂気が這い寄ってくるような……ね。デビュー作とは思えない筆力の高さで表現される世界観と鬼気迫る主人公の恐怖がビシビシ伝わってくる。一巻完結だからすぐにでも手に取ってみてほしい。

第13位 天久鷹央の推理カルテ/知念実希人


統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた…?頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。
内容(「BOOK」データベースより)
著者が現役の医師だからリアリティ半端ない。短編連作の医療ミステリ小説。伏線の回収が実に鮮やかで、読んでて気持ちいい。ヒロインの年齢は27歳とライトノベルにしては高めですが、とても可愛らしいです。

第12位 ビブリア古書堂の事件手帖/三上延


鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
内容(「BOOK」データベースより)
実写ドラマ化もされた超人気作。単巻部数ではライトノベルとしては最高峰じゃないかな? 店主の栞子さんの頭脳明晰さと普段はほわんとしているところと、あの胸が素晴らしい。その栞子さんに行為を抱きながらも気持ちを言い出せない大輔もいい。……結局あとになってくっつくんだけどな、チクショウ羨ましい。古書ミステリーというジャンルを確立させた作品。

第11位 魔法医師(メディサン・ドゥ・マージ)の診療記録/手代木正太郎


「吸血鬼、狼男、食人鬼などの化け物は存在しないんです!!」それらは皆、魔術で癒せる“妖病”の罹患者だと魔法医師・クリミアは言う。彼女は己のせいで“妖病”を患った幼なじみ・ヴィクターの治療法を求め、共に旅を続けていた。その道中に訪れた街で二人は微かな手がかりを得る。しかし、そこは吸血鬼たちが跋扈する、奇妙な街で…?“妖病”を認めぬ教会と魔術医師の対立、異端尋問官との戦い。そして、吸血鬼の治療。ここに“妖病”へと立ち向かう二人の診療記録が記され始めた。魔法医学の最先端がいまここに!!
内容(「BOOK」データベースより)
診療ってめっちゃバトッてんじゃん!
上記、王子降臨の著者の新作。前作同様、著者の凄まじいセンスが炸裂している。医療ものとしてもバトルファンタジーとしても楽しめる作品。そして圧倒的なギャグセンス。ネーミングセンスとか少し分けてください。

第10位 涼宮ハルヒの憂鬱/谷川 流


校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)。ただ者でない団員を従えた彼女には、本人も知らない重大な秘密があった!?
内容(「BOOK」データベースより)
個人的に谷川さんには親近感を持っている。なんとなく仕事を辞めて、これからどうしようと絶望していたところで書いた本作が涼宮ハルヒの憂鬱で、谷川さんは一気に億万長者になった。この、なんとなく仕事を辞めてってところに親近感が、ね。うん。取りあえず土下座しときます。
話を戻して、本作はコメディとしてもSFとしても傑作の超人気作。今更説明いるかな? とも思うが、一応説明すると、主人公である涼宮ハルヒが一人称者であるキョンをはじめとして様々な人を巻き込んで騒動を起こすのがおおまかな内容。
アニメのエンディングで振り付けして踊るのは斬新だったなあ。あと、アニメ一話が意味不明すぎるのも良かった。

第9位 やはり俺の青春ラブコメは間違っている。/渡 航


孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう―そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。さえない俺がひょんなことから美少女と出会い…どう考えてもラブコメ展開!?と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!繰り広げられる間違いだらけの青春模様―俺の青春、どうしてこうなった。
内容(「BOOK」データベースより)
渡航どうした、あ、いや渡航さんだ、呼び捨てしてしまってスミマセン。著者の暗黒面が迸っている作品。一人語りが面白すぎて電車では絶対に読んではいけない。それなのに、最後は感動させて来るんだもんなあ。電車で読んだら情緒不安定な人間て思われるよ。

第8位 今日からマのつく自由業!/喬林知


正義感と負けん気が人一倍つよいおれ、渋谷有利・15歳。ある日、ヤンキー高校生にからまれたメガネくんを助けて返り討ちに遭い、公園のトイレに連れこまれた末に便器に顔を―と思ったら、ナゼかいきなり水流にのまれ、欧風異世界にたどりついてしまった!おまけにどーゆーワケか、そこの住人達の様子がおかしい。なんなの、その冷たい目は!?抱腹絶倒のハイテンション・ファンタジー、只今参上。
内容(「BOOK」データベースより)
アニメから入って小説を読むようになった作品。一時期、NHKを神と崇めていた時期があるほどだ。嘘だ。有利の人情味あふれる言動が涙腺をいちいち(いい意味で)刺激してくるんだよなあ……。しばらく続編出てないけど、待ってます。

第7位 新ソード・ワールドRPGリプレイ集/グループSNE/秋田みやび


冒険者の国オーフェンを舞台に冒険者たちの物語が始まる! コボルト退治や幽霊屋敷など、新人パーティが大活躍。初心者ゲームマスターとプレイヤーたちが紡ぐ、コメディタッチのリプレイ新シリーズ、ここに開幕。
内容(「BOOK」データベースより)
大学時代に夢中になって読んだ作品。秋田みやびさん、好きだなあ。FF11の作者さんははせがわみやびで名前が被っててなんか印象に残ってる。ゲームを意識した小説っていう点での共通点もあって、個人的にとても思い出深い作品。それは、もちろん面白いからです。プレイヤーと一緒になって冒険している気分にさせられるワクワクが止まらない小説。あと、主人公のキャラが素晴らしい。聖職者なのに筋力マックスの少女って(笑)

第6位 ダンジョンに出会いを求めるのはまちがっているだろうか/大森 藤ノ


迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。
未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。
人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。
「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ! 」
「はいっ! 僕は強くなります! 」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、
構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。
これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
内容(「BOOK」データベースより)
主人公であるベル・クラネルが自分の弱さに歯噛みしつつも、死ぬ気で努力して這い上がっていく成長ストーリー。巷ではヘスティア様の紐が話題になったけど、作品内容は超王道のファンタジー作品ですよ。もう……めちゃくちゃ面白い!!GA文庫が猛プッシュするのも頷ける。俺も編集部だったらごり押ししてる、間違いなく。

第5位 デュラララ!!/成田良悟


東京・池袋。そこにはキレた奴らが集う。非日常に憧れる少年、喧嘩上等のチンピラ、ストーカーもどきの電波娘、趣味で情報屋を営む青年、ヤバイ患者専門の闇医者、魔物に魅せられた高校生、そして漆黒のバイクを駆る“首なし(デュラハン)ライダー”。そんな彼らが繰り広げる物語は痛快な程マトモじゃない。だが、彼らは歪んでいるけれども―恋だってするのだ。
内容(「BOOK」データベースより)
成田良悟さんの存在を知ったのは、このデュラララのアニメを見てから。竜ヶ峰帝の正体が判明した時のゾクゾク感に心を鷲掴みにされて、速攻でこの原作を買いました。物凄い数のキャラクターが登場するのに、その全てのキャラクターが魅力的。是非読んでみてほしい。続編のデュラララ!!SHから読み始めても違和感なく楽しめますよ。


第4位 バッカーノ!/成田良悟


バッカーノ!1931鈍行編 The Grand Punk Railroad
舞台は1931年アメリカ。大陸横断特急「フライング・プッシーフット」。“不良集団”は貨物室のお宝をちょいと戴くため、列車に乗り込んだ。“革命テロリスト軍団”は偉大なる指導者を奪還するため、列車に乗り込んだ。“ギャング”は鉄道会社を脅して金をせしめるため、列車に乗り込んだ。“泥棒カップル”は一年ぶりにNYの友人と会うため、列車に乗り込んだ。出発の興奮に酔う彼らはまだ知らない。これから始まるクレイジーな夜を―。
バッカーノ!1931特急編 The Grand Punk Railroad
『バッカーノ!1931鈍行編』と同時間軸、別視点で語られる「特急編」。少年はNYの友達と会うため、列車に乗り込んだ。作業着の女はNYの雇い主と会うため、列車に乗り込んだ。車掌は―仕事なので列車に乗り込んだ。あの事件さえ起こらなければ、彼らは何事もなく目的地に着く筈だった。だが怪物は目覚めてしまった―その名は“線路の影をなぞる者"。
内容(「BOOK」データベースより)
特におすすめなのは、上下巻構成のシリーズ2,3作目。
カタルシスパネエマジデ。怪物といわれる存在は数知れず存在するが、この物語の怪物“線路の影をなぞる者"は今までの怪物遭遇体験(?)の中でも一番と言っていいほどに凄かった!!

漫画なら、ハンター×ハンターの幻影旅団団長クロロ、無限の住人の乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)レベル。挿絵がまた素晴らしいんですよ、これが。

第3位 十二国記/小野 不由美


月の影 影の海(上巻)
「あなたは私の主(あるじ)、お迎えにまいりました」
学校にケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、辿(たど)りついたところは、地図にない国。
そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、闇から躍りでる異形(いぎょう)の獣たちとの戦いだった。
「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」
陽子を異界へ喚(よ)んだのは誰なのか?帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる!
月の影 影の海(下巻)
「わたしは、必ず、生きて帰る」──流れ着いた巧国(こうこく)で、容赦なく襲い来る妖魔を相手に、戦い続ける陽子。度重なる裏切りで傷ついた心を救ったのは、〈半獣〉楽俊(らくしゅん)との出会いだった。陽子が故国へ戻る手掛かりを求めて、雁国(えんこく)の王を訪ねた二人に、過酷な運命を担う真相が明かされる。全ては、途轍(とてつ)もない「決断」への幕開けに過ぎなかった!
内容(「BOOK」データベースより)
上記は十二国記シリーズの主人公的人物、陽子の始まりの物語です。高校生のころ、夢中になって読んだ作品です。そして、今読んでも全く色褪せない名作。一般文芸で出してたら、たぶんこれ、直木賞受賞していると思う。

そのくらい文芸的にも優れた作品で、老若男女すべてが楽しめる傑作です。最近の小野不由美さんは、ホラー小説を中心に執筆されているようだけど、この作品と比べるとどうしても色褪せて見えてしまう。残穢とか読んだし、面白かったけどね? でも俺は断然「十二国記」派だなー。公式サイトによると、2016年を目標に十二国記シリーズを執筆中とのこと。楽しみすぎる。ホント、これだけで生きる希望になるくらい。いや、現状を諦めたわけじゃないよ?そこんとこ( `・∀・´)ノヨロシク!!

第2位 バベル/中田明


日本解体後、連邦制が敷かれ犯罪者と異国人で溢れる関東州スピアシティ。X'masムードに包まれるこの街で、英国女王に献上する国宝・肺魚と、政略結婚を控えたマフィアの一人娘・スーシャンが突如姿を消した。その事件に首を突っ込んでしまったのは、ハッカーお嬢様と元マフィアの少年、暴力治安官、キザな探偵、巨漢女怪盗、不良シスターetc…… そんな悪い人たちの長く騒々しい1日を描くブラックコメディ群像劇!
内容(「BOOK」データベースより)
秋山瑞人さんや小野不由美さんが高い筆力を持つ作家としてよく名前が上がるし異存もないけど、俺はこの作品の著者である中田明さんが一般文芸作家含めても最も高い筆力をもっていると思う。だって、適当に開いたページを読んで、もうその時点で心が惹き込まれる読書体験なんて、俺はこの人の作品でしか味わったことがない。

どれほどの時間を費やせば、こんな素晴らしい文章を書けるようになるのか想像もつかない。といいうか一生無理かもしれない。凄すぎて嫉妬すら湧いてこない。たまに、思い出したように本棚から取り出してページをめくっては、いつの間にか時間が過ぎている。

濃密な文章で展開されるブラックコメディ群像劇である本作。一度読み始めたらあなたの心を掴んで離さないことを保証する……無職の俺が保証しても説得力皆無かもしれんが。

残念なことに、amazonでは書籍の新品は置いていない。電子書籍版のkindleならあるので、電子書籍をまだ試したことがない人は、これを機に使ってみるのもいいかも。凄い読みやすいよ。
あ、でも楽天なら書籍版の新品が置いてあるから、新品の書籍が欲しい方なら楽天からの購入をお勧めします。電子書籍版koboもあるよ!!

購入を悩んでいるそこのあなたに朗報! 本作を出版している電撃文庫公式ホームぺージで40ページほど試し読みができるので是非。リンク先はこちら👋

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第1位 アンダーランド・ドッグス/中田 明


私、カイです。相棒のファイとわっる~い犯罪者を捕まえる賞金首ハンターをやっとります。今この街はおっきな宗教の新教祖就任問題でゴタゴタ中なんだけど、さらに極悪人てんこ盛りの囚人護送車から凶悪犯が7人も逃げだしちゃって大騒ぎらしい。血が騒ぐぜー―日本解体後、犯罪者と異国人で溢れる関東州スピアシティ。その地下街に消えた7人を追うノンストップの5日間。多額の懸賞金を目当てに立ち上がったハンターの少女たち、囚人に逃げられてクビ寸前の女治安官、脱獄囚に紛れた先代教祖の隠し子を捜す宗教団体幹部。互いの思惑が交差する、切れ味鋭い痛快ブラックユーモア群像劇。
内容(「BOOK」データベースより)
登場人物をほぼ一新し、世界観はそのままに執筆された中田明さんの二作目の作品にして、現状、最後の作品( ;∀;)。二作目の本作も一作目の「バベル」と同じく抜群の筆力を駆使してストーリーが展開される。「バベル」は筆力の超絶技巧ともいえるような濃密な文章に加え、魅力的なキャラクターとそのキャラ同士の掛け合いにも素晴らしい魅力があった。本作はそれに加えて、ストーリーがとても洗練されているように感じた。構成力ともいうのかな? とある謎がストーリーの軸にあるのだが、その謎が明かされるとき、絶頂レベルのカタルシスを味わわせてくれるのだ。この点が「バベル」を上回っていると感じたので私的オススメライトノベルの一位へと挙げさせてもらった次第でゴザル。

なぜこれほど面白い小説が埋もれたままなのか。残念ながら、「バベル」と同様にamazonではすでに中古でしか販売されておらず、こちらはkindleにすらなっていない。楽天なら新品で書籍版が売られているので、買うならそちらをオススメする。ただ、楽天でも電子書籍化はされていないので悪しからず。……悲しい(;﹏;)。皆さんの力で、この作品を有名にしませんか?

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終わりに

さて、ライトノベルベストランキング120はいかかだったでしょうか?

どんなに読書好きの方がこのページを見たとしても、何作品かは見たことがないものがあると思います。本当に自分好みの作品を上げているので、「こんな作品聞いたこともないぞ!?」という作品も多いと思いますが(特に1位と2位……)、面白さは保証します! 俺の保証をどのくらい皆さんが信用するかは皆さんの判断にゆだねるしかないのですが( ̄▽ ̄;)

もし選んだ作品に、「あっ、俺もこの作品好き」と思った方は、是非未読の本を読んでみてください。

そして、気が向いたらでいいので、皆さんのオススメの本を教えてください。正直、最近は執筆活動とバイト探しに時間を取られて、あまり読書できていないのですがコメントいただけたら出来るだけの善処はさせて頂くつもりです( ・ㅂ・)و ̑̑ !!

現在のライトノベル業界は、出版数をガンガン増やして、なんとか売り上げ部数の低下を防いでいるという状況にあり、今後埋もれていく名作はさらに増えていくことだと思います。

その一助というとホントおこがましいにもほどがあるのですが、まあ、気概ぐらいは高く持っても罰当たらないよね…… [電柱]∀ ̄)チラッ。


というわけで長く……本当に長くなりましたが、最後までお付き合い頂き、大変ありがとうございました!!(*- -)(*_ _)ペコリ。

他の記事のふざけ具合と比べて面食らった方もいるでしょうが、たまにはこういう記事をあげるのも悪くないかなって思ったのでしたとさ! 

オシマイ。Bye ((ヾ( ^-^)ゞ Byeー♪



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