ライトノベルベストランキング120について
思い出補正という言葉をご存じだろうか。
昔の栄光の日々なんかをやたらいい方向に誇張して記憶してしまう現象のことだ。
蔑称としては、懐古厨などの言葉がある。
作品名は伏せるが、学生のころにはまっていた作品が、今読み直すと(これのどこがおもしろかったんだ?)と思うことが度々ある。
そういった作品は、このサイトで最も文字数の多い「ライトノベルランキングベスト120」から除外しているので安心してほしい。ただそういう意味では、ある意味アラサー向けに特化したランキングともいえるかもしれない。今コロコロコミックを読んでも、あまり楽しめないだろうからね。なんとかジーサンはこの前ネット巡回してたら発見して、相変わらず爆笑したので作品にもよるのだろうが……。
まあでも、なるべくどんな年代にも楽しめる、大きく出れば普遍的なランキングをつくったつもりでもありますゾ.(✿╹◡╹)ノ☆。
ちなみに、一度読んだから飽きて面白く感じないとか、そういう意味での面白くなさでないと言えるぐらいには自分を客観視できているつもりだ。
FF11や七人の武器屋がそうでもない位置につけているのは、そういう事情もある。大衆を意識した場合、もう少しランキング落ちるかもなあ、とか考えながらランキング付けしたわけですな。いや、ランキングに入っている以上、今読んでも面白いのは言うまでもないが。とにかく客観性も気にした部分があるということだ。
ライトノベルを始めて読んだのは、たぶん中学生のころだ。そしてはまったのが十二国記。これは今読んでもめちゃくちゃ面白い。むしろ中学生の頃より面白く感じている可能性もあるぐらい。
そういう意味では、十二国記は思春期から成熟期に至る精神的な成長などを問わず、楽しめる作品と言える。普遍的な面白さとも言えようか。
逆に、一位と二位を独占した中田明氏の作品は、小学生時代はもちろん、中高生時代に読んでも、楽しめなかった可能性がある。
大学生の二年あたりから、物語だけでなく、小説の文章力なんかにも面白さを感じるようになったからだ。大人になってからでないとビールのおいしさを実感できないのに似ているかもしれない。俺はいまだに酒はからっきしではあるが。
年代別読書歴
分かりやすいように、読書歴を年齢とリンクして、下記に記してみよう。中学生
十二国記にドはまりする。高校生
十二国記のアニメが始まり、やたら七時までに帰りたがる俺に友人たちが不思議がる。高校を中退した後、ちょうど今日から㋮王!が始まりドはまりし、小遣いで既刊小説を一気買いする。大学生
バイトして稼いだ金でライトノベルを買い漁るようになる。そういやバイトって言ったら、最近やたらAKBが宣伝してるよね。バイトルNEXT。
バイトから社員へ【バイトルNEXT】
自分の足で探すより効率よかったりするんかね?
まあ、学生時代なら選択肢の一つにはいいかもしれんね。
話し戻して……。
このころにはまったのが、FF11のノベライズと七人の武器屋と秋田みやびさんのソードワールド・リプレイシリーズ。他の著者のリプレイも買ったが、秋田みやびさんがダントツで面白かった。
金を使いすぎるのも良くないと思い、図書館で一般文芸小説を借りるようになる。通っていた大学にはライトノベルは置いていなかった。そもそも、おいてある大学があるとも知らなかった。主にミステリー小説にはまった。東野圭吾さんや宮部みゆきさんの作品を多く読んでいたと思う。あと海外SFにもはまった。もう名前も思い出せないが、100冊は読んだと思う。
この一般文芸を読み始めた頃から、文章力なんかを気にしだした気がする。
デュラララのアニメにドはまりして、原作を一気買いする。さらにバッカーノやヴぁんぷも買う。クレアのいかれっぷりに惚れる。
就職浪人
ない内定のまま就職浪人を決める。就活中にも電撃文庫の公式サイトは度々目を通しており、そこでバベルの表紙とあらすじが目に留まった。結果はご覧の通りだ。就活は続けたが、このときはまだ小説家なんて夢のような仕事だと思い、小説を書こうなんて欠片も思ったことはなかった。就職浪人しても内定は取れず、途方に暮れる。公務員試験でも筆記は受かったが面接で落ちる。
フリーター→無職
バイトするも自分の不甲斐なさに嫌気がさし、何もかもを投げ出したくなり半年ほどで衝動的にバイトを止め、小説を書き始める。小説家になりたいというよりは一獲千金を夢見たという方が正しい。一年もの月日をかけて一作書き上げるものの、二次選考で落選。バイトをする気力も起きず、それから無為に三年近く引きこもる。マジでその頃の記憶がないというか、何の記憶にも残らないほど行動を起こさなかったし、正直鬱気味だった。三年たって、とりあえず仕事しようと面接受けるも落ちまくる。せめてバイトしようと面接受けるも落ちまくる。
とある書店でのお祈り(バイトでもお祈りっていうのか?)に500円の図書カードが添えられていた時は、自分でもよくわからない衝動が沸き起こり一人部屋で号泣した。
ちなみにそのときの図書カードがこれ。
上の図書カード入れに、下の図書カードが入っていた。
お祈りの用紙と一緒に入っていたのは本当に残念だったが、お祈りの手紙にこんなものが同封されていたのは生まれて初めてだったから、凄くうれしかったナリ。
家でできる仕事はないかと再度小説家を試みる。こうしてみると、好きで小説を書いている方への冒涜みたいで申し訳ない。
このサイトを見てもわかるようにアフィリエイトもやってる。成果は未だゼロだが。
Bloggerという無料ブログを選んだのは、google adsenseが無料で登録できるのがBloggerのみだと判明したからだ。アフィリエイトを始めようと思ったころには、google adsenseは他の無料ブログでは登録できなくなっていた。Bloggerでも半年ほどしないと登録できないようなので、更新しながら気長に待つつもりだ。数カ月早く始めていればと思うも時間は帰ってこない。
とことんもってないというか、勉強以外何もできない奴だなと自嘲したものだ。その勉強も見る人が見たらしょうもないレベルのものでしかないが。
現在の心境
子供のころ、無駄に勉強ができたからか、プライドばかりが肥大化してしまい、それからは階段を転げ落ちるように人生も鋭角に急降下していく。大学に入ればなんとかなると思っていた当時の自分を殴りに行きたい。
ちなみに俺は、平均よりも精神的な成熟は遅かったと思われれる。勉強は割とできる方だったが、友達付き合いというか自分を客観視する能力が未熟だった。それは大学生のころもそうだったし、なんなら今も欠けているかもしれない。
自分で自分を慰めている可能性も大いにあるが。
左利きは精神的発達が遅いという研究データがあるだの、両親がお見合い結婚だから、俺もそれを引き継いで異性に対して積極的になれない遺伝子が生来備わっているなど。。。どうしようもねえ。。。
まとめ
最後はなんか愚痴のようになってしまったが、要するに人の感性っていうのは加齢だったり、周囲の状況だったり、何かの出会いなどによって、一瞬にして劇的に変わることがあるということ。緩やかに変わることも多いけれど。
そんななかでも、俺氏はライトノベルを好きであり続けると思う。
バベルを初めて読んだときは、ちょうど無い内定で鬱屈としていた時に読んで、一時的にでも救われた小説だったし、今後も運が良ければそういう出会いがあるだろう。
今後の人生に期待しつつ、今回はこのへんで。それでは、ヾ( ´ー`)ノ~ばーい
第3位 十二国記/小野 不由美
月の影 影の海(上巻)
「あなたは私の主(あるじ)、お迎えにまいりました」
学校にケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、辿(たど)りついたところは、地図にない国。
そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、闇から躍りでる異形(いぎょう)の獣たちとの戦いだった。
「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」
陽子を異界へ喚(よ)んだのは誰なのか?帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる!
月の影 影の海(下巻)上記は十二国記シリーズの主人公的人物、陽子の始まりの物語です。高校生のころ、夢中になって読んだ作品です。そして、今読んでも全く色褪せない名作。一般文芸で出してたら、たぶんこれ、直木賞受賞していると思う。
「わたしは、必ず、生きて帰る」──流れ着いた巧国(こうこく)で、容赦なく襲い来る妖魔を相手に、戦い続ける陽子。度重なる裏切りで傷ついた心を救ったのは、〈半獣〉楽俊(らくしゅん)との出会いだった。陽子が故国へ戻る手掛かりを求めて、雁国(えんこく)の王を訪ねた二人に、過酷な運命を担う真相が明かされる。全ては、途轍(とてつ)もない「決断」への幕開けに過ぎなかった!
内容(「BOOK」データベースより)
そのくらい文芸的にも優れた作品で、老若男女すべてが楽しめる傑作です。最近の小野不由美さんは、ホラー小説を中心に執筆されているようだけど、この作品と比べるとどうしても色褪せて見えてしまう。残穢とか読んだし、面白かったけどね? でも俺は断然「十二国記」派だなー。公式サイトによると、2016年を目標に十二国記シリーズを執筆中とのこと。楽しみすぎる。ホント、これだけで生きる希望になるくらい。いや、現状を諦めたわけじゃないよ?そこんとこ( `・∀・´)ノヨロシク!!
第2位 バベル/中田明
日本解体後、連邦制が敷かれ犯罪者と異国人で溢れる関東州スピアシティ。X'masムードに包まれるこの街で、英国女王に献上する国宝・肺魚と、政略結婚を控えたマフィアの一人娘・スーシャンが突如姿を消した。その事件に首を突っ込んでしまったのは、ハッカーお嬢様と元マフィアの少年、暴力治安官、キザな探偵、巨漢女怪盗、不良シスターetc…… そんな悪い人たちの長く騒々しい1日を描くブラックコメディ群像劇!秋山瑞人さんや小野不由美さんが高い筆力を持つ作家としてよく名前が上がるし異存もないけど、俺はこの作品の著者である中田明さんが一般文芸作家含めても最も高い筆力をもっていると思う。だって、適当に開いたページを読んで、もうその時点で心が惹き込まれる読書体験なんて、俺はこの人の作品でしか味わったことがない。
内容(「BOOK」データベースより)
どれほどの時間を費やせば、こんな素晴らしい文章を書けるようになるのか想像もつかない。といいうか一生無理かもしれない。凄すぎて嫉妬すら湧いてこない。たまに、思い出したように本棚から取り出してページをめくっては、いつの間にか時間が過ぎている。
濃密な文章で展開されるブラックコメディ群像劇である本作。一度読み始めたらあなたの心を掴んで離さないことを保証する……無職の俺が保証しても説得力皆無かもしれんが。
残念なことに、amazonでは書籍の新品は置いていない。電子書籍版のkindleならあるので、電子書籍をまだ試したことがない人は、これを機に使ってみるのもいいかも。凄い読みやすいよ。
あ、でも楽天なら書籍版の新品が置いてあるから、新品の書籍が欲しい方なら楽天からの購入をお勧めします。電子書籍版koboもあるよ!!
購入を悩んでいるそこのあなたに朗報! 本作を出版している電撃文庫公式ホームぺージで40ページほど試し読みができるので是非。リンク先はこちら👋
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【新品】【本】バベル 中田明/〔著〕
バベル【電子書籍】[ 中田 明 ]
第1位 アンダーランド・ドッグス/中田 明
私、カイです。相棒のファイとわっる~い犯罪者を捕まえる賞金首ハンターをやっとります。今この街はおっきな宗教の新教祖就任問題でゴタゴタ中なんだけど、さらに極悪人てんこ盛りの囚人護送車から凶悪犯が7人も逃げだしちゃって大騒ぎらしい。血が騒ぐぜー―日本解体後、犯罪者と異国人で溢れる関東州スピアシティ。その地下街に消えた7人を追うノンストップの5日間。多額の懸賞金を目当てに立ち上がったハンターの少女たち、囚人に逃げられてクビ寸前の女治安官、脱獄囚に紛れた先代教祖の隠し子を捜す宗教団体幹部。互いの思惑が交差する、切れ味鋭い痛快ブラックユーモア群像劇。登場人物をほぼ一新し、世界観はそのままに執筆された中田明さんの二作目の作品にして、現状、最後の作品( ;∀;)。二作目の本作も一作目の「バベル」と同じく抜群の筆力を駆使してストーリーが展開される。「バベル」は筆力の超絶技巧ともいえるような濃密な文章に加え、魅力的なキャラクターとそのキャラ同士の掛け合いにも素晴らしい魅力があった。本作はそれに加えて、ストーリーがとても洗練されているように感じた。構成力ともいうのかな? とある謎がストーリーの軸にあるのだが、その謎が明かされるとき、絶頂
内容(「BOOK」データベースより)
なぜこれほど面白い小説が埋もれたままなのか。残念ながら、「バベル」と同様にamazonではすでに中古でしか販売されておらず、こちらはkindleにすらなっていない。楽天なら新品で書籍版が売られているので、買うならそちらをオススメする。ただ、楽天でも電子書籍化はされていないので悪しからず。……悲しい(;﹏;)。皆さんの力で、この作品を有名にしませんか?
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